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sekimoto

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先週の事務所OBの柴くん(アキミチデザイン)に引続き、今日は同じく事務所OBの吉里くん(ヨシザトデザイン)のオープンハウスへ。

敷地はなぜかリオタデザインが2012年に設計したSPHという住宅の真裏。外観もリオタデザインが設計したかのような佇まい。内部に入ると…うちのディテールを完コピしていてまたびっくり!

建主さんは彼のご身内だそうですが、リオタデザインが好きなのだそうで…。本店に来ないで支店が潤うみたいなシステムになっとる。うちは大勝軒か!笑

ちなみに、リオタデザインから独立したら「○○デザイン」にしなくちゃいけないみたいなシステムはないです…。




今日は午前中にリオタデザインOBの柴くんのオープンハウスへ。
21坪程の小さなリノベーション。

複雑に絡んだ難条件を丁寧に解きほぐした点も評価に値すると思いますが、一番良かったのは、空間全体に彼らしさがあったこと。上手く言えませんがそれに尽きるような気がします。

彼はもう独立して何年になるのだろう。私の元を離れて自分の事務所を持つということは、自分の世界で勝負をするということだと思います。ここ数年の彼の仕事には、借り物ではない自分の言葉で空間が作られている印象があります。

リオタと違って、とっても良い。
今日はご案内ありがとうございました。

18. 11 / 04

愛媛へ


先週金~土にかけて愛媛に行ってきました。

目的は会いたい人、行きたい場所、見たい建築などがいっぱいあったためですが、このわずか二日間で見たこと体験したことの話は、たくさんありすぎてとてもここでは書けません。フェイスブックなどSNSにその多くの写真を載せているので、ご興味ある方はそちらをご覧下さい。

ここで書き残しておきたいのは、特に八幡浜の日土小学校、そして大洲の少彦名神社参籠殿のことについてです。



日土小学校を訪れた感動を上手く表現することができない。

一般公開日以外は内部を見学することはできない。しかし日土小学校の出身で、学校のすぐ隣に事務所を構えるリオタデザインOBの二宮一平くんの計らいで、今回特別に内覧させてもらうことができた。我々のためだけの貸切だった。

私はそれを自慢したいのではない。彼はこの郷里を愛し、母校のために尽くしてきた。不具合があれば誰よりも早く駆けつけた。ボランティアで、友人と池のモルタルを塗り直したこともあるそうだ。彼が強い信頼関係で地元と結ばれ、愛されているということに胸が熱くなった。

日土小学校は素晴らしい小学校だった。愛情が溢れていた。学校とは何かと深く考えさせられた。年代がとか、学術的な価値といったものではなく、本当に大切なものがここにはある気がした。

川を覗くと魚がいっぱい泳いでいた。放課後はみんなで魚釣りをしたそうだ。テラスには出てはいけないと言うわりに鍵がかかっていたことはなかったという。彼の思い出と共に聞く空間は、まるで生きているようだった。







大洲市の少彦名神社参籠殿は2016年に「ユネスコアジア太平洋文化遺産保全賞最優秀賞」を受賞した。快挙だった。


少彦名神社参籠殿は、昭和初期に建設された懸造りによる傑作である。ところが、管理者不在により荒れ果て、危険のため取り壊される寸前だったという。再生のための改修設計に白羽の矢が立ったのは、地元の二宮一平くんだった。

今回それをようやく見ることができた。近くの臥龍山荘には多くの人がいたのに、参籠殿には人影がなかった。地元でもあまり知られていないようだ。

彼の苦労はあえてここでは書かない。書ききれない。けれども、とてもじゃないけれど私にはできないと思った。立派な美術館を作ったわけではない。けれども地元の建築関係者では彼の名前を知らぬ者はいないという。ローカルアーキテクトとは何かということを彼から学んだ。

彼はうちの事務所の初代スタッフだった。当時は仕事がなく十分に彼にお金を払えなかった。彼もお金はいらないと言った。彼は昔からそういう男だった。私は彼を誇りに思う。



ルーバーで覆われた建物は社務所兼トイレ。彼による設計で、かすかに彼がリオタデザインで学んだことが垣間見れる。


夏のオープンデスクは設計エスキース千本ノック。学生こそ1日で設計案をまとめるトレーニングが必要です。彼女はまだ2年生。こりゃ後期は伸びるな。

後ろからこっそり覗くと、手元には見慣れた本が。私の「おもてなし住宅のつくり方」それどうしたの?と聞くと、オープンデスクに来る前に買ってきましたことのこと。偉い!実務者向けの内容なので学生にはどうかと思いきや「寸法がたくさん書いてあるので勉強になります」とのこと。

拙著が学生にも役立っている場面をはじめて見ました。嬉しい!お礼にサインしてあげました。でももしかして、それはいらなかった?



毎年夏にオープンデスクの学生がやってきます。私が教える日大ではなく、なぜか最近では他大学、とくに地方大学の学生が多いのはなぜなんでしょう(去年は長岡造形大学から来ました)。今年は山形の東北芸術工科大学(略して芸工大)から2年生の子がやってきました。長利(おさり)咲代子さんといいます。

芸工大といえば、スタッフ砂庭さんの母校でもあります。しかも郷里も同じ青森という。

オープンデスクも今日が初日。挨拶代わりに、学校の課題などをいくつか見せてもらいましたが、とても優秀な学生のようで、とても2年生とは思えないレベルの作品に感心させられました。彼女の資質もあるのでしょうが、芸工大の教育は地に足が付いていて、私が留学したアールト大学の建築教育にもつながるものがあるような気がしています。


こちらは学内の即日設計コンペで、2~3年生の先輩を差し置いて1年生で最優秀賞を取った作品とのこと。


スタッフ砂庭の例もあり、もはや「芸工大=優秀」というフィルターが私の中で作られつつあります。がんばれ日大!そういえば「路地の家」の建て主さん(グラフィックデザイナー)も、芸工大出身のスタッフは圧倒的に優秀だとおっしゃっていましたっけ。

来週いっぱいまでうちで研修してもらいます。期間中の現場や打合せにも同伴/同席させて頂きますので、関係者の皆さま、どうかよろしくお願い致します。