暮れのこの時期になると、愛媛の日土町に住むOBスタッフの二宮くんからみかんが届く。二宮くん曰く、日土小学校を見下ろす畑のものだそうで、とても美味しいのでいつも楽しみにしている。
今年も心待ちにしていたら、一昨日届いた。二宮くんのかと思ったら、なんと新井板金さんから。でも箱を開けて生産者を見てびっくり!みかんは日土町の二宮さんの畑で採れたものだった。そしてこちらは日土小学校の川向かい。
一応、うちの二宮くんとは別人の二宮さんのようでしたが。日土町の周辺は二宮さんがいっぱいいるようです。
そして来ました!うちの二宮くんからも。
二日立て続けに、日土町の二宮さんからみかん二箱。嬉しい。嬉しいけど、食べきれるかな?両方食べてみたら、まったく同じ味でした。当たり前か。
二宮くん、新井さん、どうもありがとうございました。
18. 12 / 13
リオタらしい仕事?
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sekimoto
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> STAFF
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先週の事務所OBの柴くん(アキミチデザイン)に引続き、今日は同じく事務所OBの吉里くん(ヨシザトデザイン)のオープンハウスへ。
敷地はなぜかリオタデザインが2012年に設計したSPHという住宅の真裏。外観もリオタデザインが設計したかのような佇まい。内部に入ると…うちのディテールを完コピしていてまたびっくり!
建主さんは彼のご身内だそうですが、リオタデザインが好きなのだそうで…。本店に来ないで支店が潤うみたいなシステムになっとる。うちは大勝軒か!笑
ちなみに、リオタデザインから独立したら「○○デザイン」にしなくちゃいけないみたいなシステムはないです…。

今日は午前中にリオタデザインOBの柴くんのオープンハウスへ。
21坪程の小さなリノベーション。
複雑に絡んだ難条件を丁寧に解きほぐした点も評価に値すると思いますが、一番良かったのは、空間全体に彼らしさがあったこと。上手く言えませんがそれに尽きるような気がします。
彼はもう独立して何年になるのだろう。私の元を離れて自分の事務所を持つということは、自分の世界で勝負をするということだと思います。ここ数年の彼の仕事には、借り物ではない自分の言葉で空間が作られている印象があります。
リオタと違って、とっても良い。
今日はご案内ありがとうございました。
先週金~土にかけて愛媛に行ってきました。
目的は会いたい人、行きたい場所、見たい建築などがいっぱいあったためですが、このわずか二日間で見たこと体験したことの話は、たくさんありすぎてとてもここでは書けません。フェイスブックなどSNSにその多くの写真を載せているので、ご興味ある方はそちらをご覧下さい。
ここで書き残しておきたいのは、特に八幡浜の日土小学校、そして大洲の少彦名神社参籠殿のことについてです。
◇
日土小学校を訪れた感動を上手く表現することができない。
一般公開日以外は内部を見学することはできない。しかし日土小学校の出身で、学校のすぐ隣に事務所を構えるリオタデザインOBの二宮一平くんの計らいで、今回特別に内覧させてもらうことができた。我々のためだけの貸切だった。
私はそれを自慢したいのではない。彼はこの郷里を愛し、母校のために尽くしてきた。不具合があれば誰よりも早く駆けつけた。ボランティアで、友人と池のモルタルを塗り直したこともあるそうだ。彼が強い信頼関係で地元と結ばれ、愛されているということに胸が熱くなった。
日土小学校は素晴らしい小学校だった。愛情が溢れていた。学校とは何かと深く考えさせられた。年代がとか、学術的な価値といったものではなく、本当に大切なものがここにはある気がした。
川を覗くと魚がいっぱい泳いでいた。放課後はみんなで魚釣りをしたそうだ。テラスには出てはいけないと言うわりに鍵がかかっていたことはなかったという。彼の思い出と共に聞く空間は、まるで生きているようだった。
◇
大洲市の少彦名神社参籠殿は2016年に「ユネスコアジア太平洋文化遺産保全賞最優秀賞」を受賞した。快挙だった。
少彦名神社参籠殿は、昭和初期に建設された懸造りによる傑作である。ところが、管理者不在により荒れ果て、危険のため取り壊される寸前だったという。再生のための改修設計に白羽の矢が立ったのは、地元の二宮一平くんだった。
今回それをようやく見ることができた。近くの臥龍山荘には多くの人がいたのに、参籠殿には人影がなかった。地元でもあまり知られていないようだ。
彼の苦労はあえてここでは書かない。書ききれない。けれども、とてもじゃないけれど私にはできないと思った。立派な美術館を作ったわけではない。けれども地元の建築関係者では彼の名前を知らぬ者はいないという。ローカルアーキテクトとは何かということを彼から学んだ。
彼はうちの事務所の初代スタッフだった。当時は仕事がなく十分に彼にお金を払えなかった。彼もお金はいらないと言った。彼は昔からそういう男だった。私は彼を誇りに思う。
ルーバーで覆われた建物は社務所兼トイレ。彼による設計で、かすかに彼がリオタデザインで学んだことが垣間見れる。
目的は会いたい人、行きたい場所、見たい建築などがいっぱいあったためですが、このわずか二日間で見たこと体験したことの話は、たくさんありすぎてとてもここでは書けません。フェイスブックなどSNSにその多くの写真を載せているので、ご興味ある方はそちらをご覧下さい。
ここで書き残しておきたいのは、特に八幡浜の日土小学校、そして大洲の少彦名神社参籠殿のことについてです。
◇
日土小学校を訪れた感動を上手く表現することができない。
一般公開日以外は内部を見学することはできない。しかし日土小学校の出身で、学校のすぐ隣に事務所を構えるリオタデザインOBの二宮一平くんの計らいで、今回特別に内覧させてもらうことができた。我々のためだけの貸切だった。
私はそれを自慢したいのではない。彼はこの郷里を愛し、母校のために尽くしてきた。不具合があれば誰よりも早く駆けつけた。ボランティアで、友人と池のモルタルを塗り直したこともあるそうだ。彼が強い信頼関係で地元と結ばれ、愛されているということに胸が熱くなった。
日土小学校は素晴らしい小学校だった。愛情が溢れていた。学校とは何かと深く考えさせられた。年代がとか、学術的な価値といったものではなく、本当に大切なものがここにはある気がした。
川を覗くと魚がいっぱい泳いでいた。放課後はみんなで魚釣りをしたそうだ。テラスには出てはいけないと言うわりに鍵がかかっていたことはなかったという。彼の思い出と共に聞く空間は、まるで生きているようだった。
◇
大洲市の少彦名神社参籠殿は2016年に「ユネスコアジア太平洋文化遺産保全賞最優秀賞」を受賞した。快挙だった。
少彦名神社参籠殿は、昭和初期に建設された懸造りによる傑作である。ところが、管理者不在により荒れ果て、危険のため取り壊される寸前だったという。再生のための改修設計に白羽の矢が立ったのは、地元の二宮一平くんだった。
今回それをようやく見ることができた。近くの臥龍山荘には多くの人がいたのに、参籠殿には人影がなかった。地元でもあまり知られていないようだ。
彼の苦労はあえてここでは書かない。書ききれない。けれども、とてもじゃないけれど私にはできないと思った。立派な美術館を作ったわけではない。けれども地元の建築関係者では彼の名前を知らぬ者はいないという。ローカルアーキテクトとは何かということを彼から学んだ。
彼はうちの事務所の初代スタッフだった。当時は仕事がなく十分に彼にお金を払えなかった。彼もお金はいらないと言った。彼は昔からそういう男だった。私は彼を誇りに思う。
ルーバーで覆われた建物は社務所兼トイレ。彼による設計で、かすかに彼がリオタデザインで学んだことが垣間見れる。
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