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宿題は何度言ってもやらないうちの子が、イナズマイレブンのキャ​ラ名を一心不乱に書き写しています。なんのため?まったくわかり​ません。キャラについて尋ねると、立て板に水で説明してくれます​。来年度の教科に、イナズマイレブンを加えていただくことを親と​して要望します。



にしてもこれ,仮にもみんな「サッカー選手」ですよ.
今の日本代表に足りなかったのはこれかー!

11. 12 / 24

タイムトラップ

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子どもの絵って邪気がなくて,いいなと思うことが多い.基本的には何を描いているかわからなかったり,お世辞にも上手いと言えるようなものは少ないのだけれど,10枚に1枚くらいは「おっ」と思わず足を止めてしまうものもある.

上の絵は今朝ダイニングに落ちていたもの.この臆することなく原色を使いまくる感じは,大人には絶対真似ができない.なんだかわからないけれど,ほとばしるものを感じて思わずうなってしまった.

裏にはその解説がある.
『タイムトラップとタイムワープは過去や未来に行く道具です.過去と未来を変えることもできます(一部,漢字に変換)』 あ,これ欲しい.

下は少し前にカレンダーの裏に描かれていた走り描きのような絵.
これは何?と尋ねると「ゲド戦記」と答えた.何も見ないで記憶(というかイメージ)で描いたにしては実に的を得ている気もして,これまたうなってしまった.
う~ん,やっぱこれも描けないなあ….




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sekimoto

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昨日は子どもの通う美術教室の,年に一度の展覧会へと足を運んだ.
うちの子は幼稚園の時から美術教室に通っている.思えば幼稚園に行きたくないといって泣いたことはあっても,美術に行きたくないと言ったことはなかった.いかんせん独特な思想の持ち主ゆえ,個を尊重してもらえる美術は,彼にとって居心地の良い場所なのだろう.

けれども上手いかどうかでいうと別次元の話で,おしなべて小学生レベルで「絵が上手い」という基準は「何を描いているかわかる」ということだとすれば,うちの子の絵は昔から何を描いているのかわからない.今回の美術展でも予想通りうちの先生の作品は抽象絵画であった.

ただタイトルには「1000年生きのびるクジラ」とある.確かによく見ると,どこにもクジラ要素がないのにどう見てもクジラに見えてくるから不思議なものだ.

しかし,なぜクジラが1000年も生きのびなくてはならなかったのか?

それを解くべき作者からのメッセージには,
「1000年生きのびるシロナガスクジラがみるポイントです」とある.
何の説明にもなっていない.結局1000年もの時は謎に包まれたままである.

11. 11 / 16

デスク前

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> 子ども
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打合せで先方に小さい女の子がいたりすると,打合せ終わりにそっと”ラブレター”を渡されることがある.

開いてみると折り紙が入っていたり,「1ねん3くみになりました」という”報告”だったりと実に微笑ましい。こうしてデスク前に張り付けて、いつも元気をもらっている。

女の子に限らずとも、自分の親が何時間も話し込んでいて、そして家庭内でもちょくちょく話題に上がっている(であろう)我々の存在は、単なるお客さんではないとは思ってもらえているのかもしれない。

我々との家づくりを通して、少なくとも「大工さん」だけではなく、「設計する人」という職業があることを知ってもらえたら光栄だし、将来はそういう仕事がしたいと思ってもらえたらもっと嬉しい。

ちなみに、「いっすんさきはやみ」「いっすんのむしにもごぶのたましい」という標語は息子が書いたもので、今もなお社是としている。

11. 08 / 11

あの日のゲーム

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小学校低学年の頃,ちょうど今のうちの子と同じくらいの時,父とプロ野球を観に行った.僕も父も特に野球が好きだったわけでもなく,またいつもは家族みんな一緒とか,兄弟と一緒が多かったのだけれど,この日はなぜか父と二人だった.

この日は夕方にまだ仕事をしている父の会社に連れて行かれた.執務室で黙々と仕事をしている父の姿はどこか怖くて,その姿を見て一瞬ほころびかけた表情がまたこわばった.黙々と父の仕事が終わるのを待っていた,あの居心地の悪いソファの感触を今でもよく覚えている.

皮肉なことにゲームの記憶はまったく残っていない.とにかく帰り道が異常に眠くて,電車の中で立っていられなかったことだけは覚えている.その日父と交わした会話すら覚えていない.今でもあれは何だったんだろうと思う.楽しかったというより僕は父と二人きりという状況にただ緊張していた.こんな時父とどんな話をすればいいんだろうと思っていた.

もしかしたら,僕がそんな子供だったからあえて父は僕を誘ったのかもしれない.父は僕が学生の時に他界した.今父が生きていたら,と思うことが今もよくある.

昨日は地元西武ライオンズのゲームが西武ドームであった.この日は地元のファンを招待するイベントがあり,僕も子どもも特に野球が好きだったわけではなかったけれど,僕もなぜかあの日のことがふと頭をよぎって仕事を早めに切り上げ,二人で西武ドームへと向かった.

子どもは終始上機嫌だったけれど,野球を見るのが初めてだったらしい.ルールがよくわからないといって,途中から隣で居眠りをはじめてしまった.特に野球に興味もない僕は一瞬途方にくれてしまったものの,幸いその日のゲームは好ゲームで,逆転に次ぐ逆転.ホームランも何本も飛び出す乱打戦で,素人にもわかりやすく楽しむことができた.

途中から起き出した子どもとも一生懸命声援を送って,夜遅くに帰宅した.あの日のことが頭をよぎって,途中まで車で来ていたのも功を奏した.

僕は無意識のうちに,あの日に戻っていろいろなことをやり直したいと思っていたのかもしれない.幸い子どもはそんな僕の心中を知る由もなく無邪気にふるまっていた.彼は大人になっても昨晩のゲームを覚えているだろうか.

子どもが言ってくれた「すっごく楽しかった!」という言葉を,あの日の僕は言えなかった.