昨日は子どもの通う美術教室の,年に一度の展覧会へと足を運んだ.
うちの子は幼稚園の時から美術教室に通っている.思えば幼稚園に行きたくないといって泣いたことはあっても,美術に行きたくないと言ったことはなかった.いかんせん独特な思想の持ち主ゆえ,個を尊重してもらえる美術は,彼にとって居心地の良い場所なのだろう.
けれども上手いかどうかでいうと別次元の話で,おしなべて小学生レベルで「絵が上手い」という基準は「何を描いているかわかる」ということだとすれば,うちの子の絵は昔から何を描いているのかわからない.今回の美術展でも予想通りうちの先生の作品は抽象絵画であった.
ただタイトルには「1000年生きのびるクジラ」とある.確かによく見ると,どこにもクジラ要素がないのにどう見てもクジラに見えてくるから不思議なものだ.
しかし,なぜクジラが1000年も生きのびなくてはならなかったのか?
それを解くべき作者からのメッセージには,
「1000年生きのびるシロナガスクジラがみるポイントです」とある.
何の説明にもなっていない.結局1000年もの時は謎に包まれたままである.
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