21. 05 / 16

カセットテープ

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sekimoto

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> 子ども
> 生活



息子のどこかで手に入れたらしいウォークマン。とても懐かしい。その昔、はじめてヘッドホンで音楽を聴いた時の衝撃を思い出す。

カセットテープにFMからエアチェックしたり、友達から借りた音源をダビングした。レンタルのレコードやCDには必ず時間が書いてあって、それが収まるカセットテープを買って帰った。

時代はその後MDとなり、そしてiPodになった。レンタルすらもなくなり、音楽はサブスクリプションの時代になった。

自宅にあったテープは、引越しの際に大量に捨てた。もう二度と聴くことはないだろうと思ったから。

なぜ今テープで、Bluetoothを使わないヘッドホンで聴くのか?そして、なぜテープを捨てたのかと責められる。録音できる機械がないので、音の入ったカセットを買うらしい。

それって新しいのか?
お父さんはよくわからない。

今日は都内ではじまった家づくりの打合せ。このご家族は、ご主人が英国に単身赴任中ということで、この日は奥様は事務所に、ご主人は海外からZOOM参加というリアル×リモート併用打合せとなりました。

思えば1年前はZOOMをなんとか使いこなそうと試行錯誤の日々でした。当時ぎこちなくオンライン面談や打合せをした建て主さんの案件も続々と着工。その後あらゆるオンラインの経験を経て、今では普通に電話をかけるくらいの気軽さで、日々いろんな人たちとつながっています。

もはやコロナ禍だからということとは関係なく、オンラインツールは普通に日常生活や業務の中に浸透しました。交通機関や往復の移動時間も使うことなく、一瞬で遠隔地の人たちと資料を共有し、顔を見ながらつながることができる時代。

コロナ前には本当に考えられなかったなと思います。

21. 05 / 09

受け身と不惑

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sekimoto

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> 仕事
> 思うこと


歳を取るとどんどん楽になる、という話を最近よくする。

自分史上、たぶん一番楽じゃなかったのは20代。大変さでは、たぶんあれがピークだったんじゃなかろうか。といっても、徹夜が続いていたとか休みがなかったとか、そういう大変さではなかった。日々、悩みと不安しかなかった。あれはきっと、「受け身」がうまく取れなかったからなのだろうと今になって思う。

柔道などでは、投げられた際に怪我をしない体勢というものがある。それが「受け身」だ。これは頭で考えるものではなく、投げられた際に反射的に体が動くものでなくては意味がない。野球で言うところの「素振り」みたいなものかもしれない。

相手に投げられるという前提で心構えが出来ていると、一瞬の衝撃はあっても怪我はしなくなる。そのうちに頭で考えなくても、反射的にどうすれば良いかわかるようになる。体が自然に動くようになる。

今の私は、たぶん20代のあの頃よりも10倍くらい忙しい。抱えている案件も多いし責任も背負う立場だ。それなのに私はどんどん楽になってゆく。優秀なスタッフのおかげもあるけれど、私が「受け身」を取れるようになったことも大きいと思う。

今私は、自分にとって一番違和感のない選択肢を、瞬間的に、そして直感的に選ぶことができる。そしてそれを決定できる権限もある。ぶれない、悩まないという人生はなんと楽であることか。将来こんな境地が待っていようなんて夢にも思わなかった。

40を不惑の歳という。昔の人はすごいな。40の頃なんてまだまだだった。私は50にして、ようやく不惑の歳を迎えようとしている。

学芸出版社さんより刊行しました拙著『伝わる図面の描きかた』はその後もボチボチ売れているようで、Amazonの「住宅建築」カテゴリのトップ100位以内を、浮いたり沈んだりしながら漂っているようです笑。今後も息長く、多くの方に読んでもらえると嬉しいなあと思っています。

○ 伝わる図面の描きかた 住宅の実施設計25の心構え
>> Amazon


さて、こちらの刊行記念で3月23日にオンラインセミナーイベントを実施しましたが、こちらの内容の抜粋版について無料動画が公開されたようです。

このイベントは後半部分の、当時の現場監督(初谷さん)とのクロストークがウリだったのですが、こちらは当日参加された方のみということで(キワどい話もいろいろしましたしね笑)、前半の私の「KOTI」の住宅解説などについてご覧頂くことができます。

以下のリンクよりご覧下さい。ただし、ご視聴のためには学芸出版社さんの「まち座・まち座プラス」にご登録頂く必要があります(登録無料)。以下の説明も合わせてお読みください!


■動画ページ
https://book.gakugei-pub.co.jp/movie/event-zumen-20210323-online/

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21. 05 / 02

仕込み

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sekimoto

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> 仕事
> 思うこと


事務所を主宰する立場の方で、GWを心置きなく暦通りに休んでいる人はどのくらいいるのだろう。休みはけしてオフではなく、強火を弱火にするくらいの感覚ではなかろうか。

お店が閉まっている時、中には人がいないと思ったら大間違いである。それが飲食店なら仕込みがある。時に仕込みには営業時間と同じくらいかかるものだ。それは設計事務所も同様である。

休みが明ける頃、溜まりに溜まった雑務は全て片付いているという幻想をいつも捨てられない。そして、それは常に裏切られるのである。