11. 12 / 27
やめませんか?
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sekimoto
category
> 思うこと
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やっぱり手帳くらいは自分の気に入ったものを使いたいし,カレンダーも同様です.使わなければ処分するしかないのですが,中には素敵なものもあるのでとても心が痛みます.
一応皆さん配慮を下さっているようで,昔のようにベタに社名やロゴマークがついているものは少なくなってきたし,中をめくってみるとシンプルで使いやすそうなものもあるのですが,手帳は普通一人一冊しか使いません.カレンダーだって,これ見よがしに何枚も掛けている家など今時少ないのではと思ったりもします.
人とは違うものを持ってくれば,身の回りに置いてもらえる可能性はずっと高まるし,もらった人だって喜ぶと思います.もういいかげん手帳やカレンダーはやめようよという声が,なぜ企業の中で上がらないのでしょうか.とても不思議です.
他によく頂くものの中にはロゴ入りボールペンというものがあります.ただ,余っているのかオニのように置いていかれて困ることもあります.ボールペンは1本でいい!個人的には,ロゴ入りチョコレートをもらったほうがずっと嬉しいです.
手帳の裏表紙に印刷された「この紙は再生紙を利用し,地球環境保全に努めています」の一文を見るたびに,「だったらさあ!」と思わずツっこみたくなるのです.
11. 12 / 24
タイムトラップ
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sekimoto
category
> 子ども
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子どもの絵って邪気がなくて,いいなと思うことが多い.基本的には何を描いているかわからなかったり,お世辞にも上手いと言えるようなものは少ないのだけれど,10枚に1枚くらいは「おっ」と思わず足を止めてしまうものもある.
上の絵は今朝ダイニングに落ちていたもの.この臆することなく原色を使いまくる感じは,大人には絶対真似ができない.なんだかわからないけれど,ほとばしるものを感じて思わずうなってしまった.
裏にはその解説がある.
『タイムトラップとタイムワープは過去や未来に行く道具です.過去と未来を変えることもできます(一部,漢字に変換)』 あ,これ欲しい.
下は少し前にカレンダーの裏に描かれていた走り描きのような絵.
これは何?と尋ねると「ゲド戦記」と答えた.何も見ないで記憶(というかイメージ)で描いたにしては実に的を得ている気もして,これまたうなってしまった.
う~ん,やっぱこれも描けないなあ….

11. 12 / 23
HELSINKI 2000
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sekimoto
category
> 生活
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朝コーヒーを飲みながら,そういえばこのマグカップは10年以上も前にヘルシンキで買ったものだったなとふと思い出した.一応アラビア(現イッタラ)製.当時は単なるおみやげ品の一つでしかなかったのに,その後留学した時にも持って行ったし,こんなにも長い間使い続けることになるとは思ってもみなかった.
カップには[HELSINKI 2000]のロゴがある.これは2000年にヘルシンキで開催された都市イベントで,当時僕らは日本から招聘された現代彫刻家たちのアシスタントとして,ボランティアで現地での屋外彫刻制作をお手伝いしていた.
旅費から滞在費から全部自分持ちという信じられない条件だったにもかかわらず,自分たち以外にも6~7人くらいの学生や建築家などが,当時アシスタントとして日本から参加していた.期間は2週間くらいだっただろうか.
そういう僕らも”おもしろそう”というだけで日本から参加した.当時は何も知らなかったのだけれど,参加していた作家は戸谷成雄,土屋公雄,國安孝昌といった現代日本を代表する作家たちばかりで,あの人たちが実はそんなにすごい人たちだったと知ったのは,もうちょっと後になってからだった.
あの時出会った人たちは元気かな?
カップを眺めながら,いろんなことを思い出した.なつかしいな.
[caption id="attachment_3064" align="alignnone" width="560" caption="國安孝昌"]

[caption id="attachment_3066" align="alignnone" width="560" caption="土屋公雄"]

[caption id="attachment_3065" align="alignnone" width="560" caption="牧岡一生"]

11. 12 / 19
1000年生きのびるクジラ
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sekimoto
category
> 子ども
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昨日は子どもの通う美術教室の,年に一度の展覧会へと足を運んだ.
うちの子は幼稚園の時から美術教室に通っている.思えば幼稚園に行きたくないといって泣いたことはあっても,美術に行きたくないと言ったことはなかった.いかんせん独特な思想の持ち主ゆえ,個を尊重してもらえる美術は,彼にとって居心地の良い場所なのだろう.
けれども上手いかどうかでいうと別次元の話で,おしなべて小学生レベルで「絵が上手い」という基準は「何を描いているかわかる」ということだとすれば,うちの子の絵は昔から何を描いているのかわからない.今回の美術展でも予想通りうちの先生の作品は抽象絵画であった.
ただタイトルには「1000年生きのびるクジラ」とある.確かによく見ると,どこにもクジラ要素がないのにどう見てもクジラに見えてくるから不思議なものだ.
しかし,なぜクジラが1000年も生きのびなくてはならなかったのか?
それを解くべき作者からのメッセージには,
「1000年生きのびるシロナガスクジラがみるポイントです」とある.
何の説明にもなっていない.結局1000年もの時は謎に包まれたままである.

11. 12 / 14
裏切らない人
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sekimoto
category
> 思うこと
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でも人には社会的に与えられた立ち位置というのがある.この人にはこうあって欲しいという思いがあって,中途半端にそのイメージを裏切ってもらいたくないという気持ちがある.それはその人の「社会的な立ち位置」だからだろう。
例えば芸能人は、自分の立ち位置を自覚し,カメラの前ではそのイメージを1ミリもぶらさずそこに立つ.おバカタレントはおバカであり続け,二枚目俳優は二枚目であり続ける.我々はそれをお茶の間から呑気に眺めているけれど,考えてみればこれはすごいプロ意識だと思う.
自分もこの仕事を10年くらいやっていると,なんとなく自分個人や作風のイメージも固まってくる.それは見方を変えれば,時間をかけて構築されたブランドイメージであるとも言えるけれども,時にはそれを思い切り裏切ってやりたい衝動に駆られることもある.
でも結局,依頼者はそこを入口に入ってきているのだとすれば,それを裏切るべきではないのかもしれない.「嬉しい裏切り」という言葉もあるけれど,そこにはすでに「裏切ってもらいたい」という含みがある場合にのみ成立する.本当の意味で裏切られたら大抵の人は怒り出す.これは自分の経験上の話だ.
詰まるところ,プロフェッショナルとは「裏切らない人」ということかなと最近思う.
