12. 11 / 24
旅先にて
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sekimoto
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> 建築・デザイン
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なんだか久しぶりに休みをもらった気がして、いつになく羽を伸ばしていますが、しかしやっぱりと言うべきか、どこに行ってもやっぱり建築のことばかり。ホテルの設えから照明計画、空間演出など、次の計画にどう活かそうかと常に考えている自分がいます。
旅先くらい仕事のことは忘れて、とお叱りを受けそうですが。でも同業の建築家ならわかると思いますが、建築というのは仕事ではないような気がします。建築とは生き方そのもの。私にとっては趣味の弓道でさえも建築のためなのだと思います。
12. 11 / 21
すっきり!
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sekimoto
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> 建築・デザイン
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ちょっとデザインを意識した、けれどもスタイルだけを真似したような建築家"風"の住宅はよくあるし、見ればその底の浅さがすぐわかるのだけれど、それは見るからにタダモノではないオーラがあって、正真正銘の建築家住宅という気がした。
誰が設計したのかずっと知りたいと思っていたのだけれど、灯台下暗し。今日大学で、非常勤仲間である塚田修大さんのレクチャーにいきなりその写真が登場して、思わず声をあげそうになってしまった。
塚田さんだったのかぁ!しかも構造も同じく非常勤仲間の大野博史さん。内部の写真が見れて、あの摩訶不思議な外観の意味が初めてわかった。すっきり!
12. 11 / 17
地に堕ちた
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sekimoto
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> 建築・デザイン
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そこを執拗に自分に引き寄せるようにしてモノを作っていたのがジョブズ氏だった.それが人には変人とかエゴイズムと取られることもあったかもしれないけれど,建築やデザインに携わる者にとってこれがどれだけ大切なことか痛いほどよくわかるはずだ.それがジョブズ氏の生き様だった.
2020年オリンピック招致に向けた,新国立競技場コンペの最優秀案が発表になった.当選案はロンドン在住の建築家ザハ・ハディド氏.難しい名前で一般の人には馴染みはないかもしれないけれど,建築を志す者なら知らぬ者はいない世界的な前衛建築家である.
このコンペに関しては言いたいことが山ほどある.なぜ今あるものを壊さなければいけないのか,その財源はどこから持ってくるのか,そのアンフェアな案の募り方など.けれどもそれらを全てここで封印したとして,案の好き嫌いは別にしたとしても,この手の競技場は常に大手事務所による卒ない設計でまとめられてきたことを考えれば,東京にザハの競技場が建つと考えただけでも,一建築家としてはわくわくする気持ちを抑えきれない部分は正直ある.
ところが,この結果を報じるネットの配信ニュースを見るとこうある.
『今後は、ハディドさんとデザイン監修に関する具体的条件を協議し契約を締結後、正式に新国立競技場の基本構想デザインに採用予定。設計チームは、あらためて基本設計、実施設計の設計者をプロポーザルで選定し組まれる』
ちょっと待て.なんだ基本構想デザインって.設計チームはあらためて基本設計,実施設計の設計者をプロポーザルで選定し組まれる,てことはザハは設計をしないのか.じゃあ一体彼女は何をするんだろう?
このくだりを読んでピンと来ない方がいたとしたら,それが今の日本における建築家の立ち位置であり認知度なのだろうと思う.建築家はけっして建築の表皮をデザインする人ではない.お絵描きをする人ではないのだ.景観はもちろんのこと,意匠と構造,予算,機能や設備や心地よさのようなものを総合的に”統合”する役割を担う人のことを差すのである.
その建築家からそれら全てを奪っておいて,数枚のCGパースだけでデザインを選ぶ.つまり「建築家は構造なんてわかってないし,お金の計算もできない.設備や機能のことなんて考えも及ばない人たちだから,体よく格好いいデザインパースだけを描いてもらって,国際オリンピック委員会にアピールしたい」という意図が見え見えなのである.
その後はおそらく”空気が読める”日本の事務所が設計をまとめるのだろう.そしてこのデザインパースによく似た建築ができあがる.でもそれは断じてザハの設計とは呼びたくない.建築家は全てをコントロールしなくてはならないのだ.
私は一建築家として,これ以上の建築家に対する侮辱はないと思っている.建築家を政治に利用しようとする主催者も主催者なら,それに乗っかる建築家も建築家である.そしてその審査委員長が安藤忠雄さんというのも,本当にがっかりさせられる.私は安藤さんに憧れて建築を目指していた部分もあったから,安藤さんにはこういうものに異を唱える人であり続けて欲しかった.
この案を募るタイトルには当初より「国際デザイン・コンクール」とあった.通常設計案を募る場合は「コンペ」と謳うのが通例だから,最初から違和感はあった.でもこれでその違和感がどこから来ていたのかがわかった.それは子供の「お絵かきコンクール」と同じ響きを持つものだったからだ.建築家も地に堕ちたものだと落胆を隠せないでいる.
12. 11 / 15
FILTER取材
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> 仕事
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今日は「FILTER(U邸)」の取材がありました.FILTERの取材はこれでもう何回目でしょうか.相変わらず人気の高い住宅です.
”超”がつくローコスト住宅ですが,いつも感心するのはお施主さんの住みこなしのセンス.たとえば,予算調整で削ったキッチンの扉も,普通なら物が溢れんばかりの状況になるところにこの余裕.
ただでさえ収納が少ないのに全面飾り棚て.ここはギャラリーですか?と思わず突っ込みたくなるくらい,このお施主さんの住みこなしっぷりは超越的です.これでいて小さなお子さんが二人もいらっしゃいます.
Uさん,今日はご協力ありがとうございました.次回はまたゆっくりと.編集のTさん,また記事を楽しみにしております!

12. 11 / 11
段審査
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> 弓道
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今日は熊谷運動公園弓道場にて,弓道参段の昇段審査がありました.今年の2月に弐段を取得して臨む初めての昇段審査となりましたが,結果から言うと”残念”でした.
段審査には学科(小論文)と術科(実技)があり,参段を取るためには体配と呼ばれる型や射形の審査もさることながら,的への確実な的中が要求されます.どんなに美しい射形でも当たらなかったら即不合格.そんな厳しい審査でもあります.
私は的に当たらなかったので,その時点で不合格なのですが,実のところ今回は自分でも自信がありませんでした.ここ数週間満足のいく練習ができておらず,また体配も直前になっても先生方から初歩的な指摘を頂くなど,自分としてもとても参段にふさわしい弓が引けていると思えませんでした.
ここで、もしまぐれ当たりでもして,何かの拍子に昇段してしまうと後がとても苦しくなるだろうとも思っていたので,案の上の結果となり,心のどこかでほっとしていたりもしています.きっと,歯がみするほどの悔しさを感じるようになるまでは,実力が追いついていないということなのかもしれません.
今回は仕事が忙しさを極めており,本来ならとても段審査に専念できるような状態ではありませんでした.でも社会人で弓を引く人は多かれ少なかれ,皆さん同じ条件で続けていますし,弓の練習はほんの2時間もあればできるものです.
どんなに忙しい人でも,1週間に2時間の時間すら取れないということはないはず!仕事をやりくりし,打合せと打合せの合間に道場に飛んでいったり,仕事を強引に終わりにして平日の夜に足を運んだり,はたまた仕事の移動時間や束の間の時間を惜しんで教本を読み込んだりと,今回の段審査のために必死に時間を作ってこの日を迎えました.
どれだけ途中で投げだそうと思ったことか笑.今日の審査が終わって心底ほっとしました.(同様に時間を作ってお付き合いくださった先生方,ありがとうございました!)
どんなに忙しくても投げ出さない.自分への試練として今後も弓は引き続けようと思います.目標は半年以内の参段取得!宣言したからには気合いを入れてがんばります.

