24. 09 / 04

muni 納品!

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sekimoto

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> 仕事



リオタデザインのスツールプロジェクトmuniのスツールが大量に完成して、長岡から藤沢木工所の藤沢さんが納品に来てくれました!

おかげさまで、すでに数人の方よりご注文頂いているので、これから椅子の生地張りも忙しくなりそうです。これは一体何屋さんなのだろう?

在庫が捌けるように、これから売りまくります!皆様も生地をお持ちくだされば、オリジナルスツール作りますので、どうかご注文下さい。

インスタページはこちらより
https://www.instagram.com/munistool

【はじめに】

私は椅子が好きで、かつてはコレクターのようなことをしていたこともありました(手狭になりほとんど手放してしまいましたが)。古今東西の様々な名作椅子を知っていますが、どれかひとつだけ選べと言われたら、私はartekの「STOOL60」の名前を挙げたいと思います。

>> STOOL60 /artek


STOOL60はアルヴァ・アアルトが1933年にデザインしたスツールで、以来90年以上もモデルチェンジをすることなく、今もなおベストセラーであり続けるという驚異的な椅子なのです。

一見するとどこにでもありそうなこのスツールの、どこがそんなにすごいのか理解できない人も多いかもしれません。私が思うこのスツールのすごいところは、

・シンプルで、どこに置いても空間に馴染むデザイン
・スタッキング(積み重ね)が出来て、使わないときは場所を取らない
・脚がネジだけで留まっているので、バラせばコンパクトなパッケージに納まる
・ちょっとがんばれば誰でも手に入れることができる手頃な値段(3万円代~)

ほかにもありますが、上記は90年に亘る驚異的ベストセラーを続けるスツールの普遍的な価値であり、揺るがない体幹のようなものだとも言えます。


これはSTOOL60のパッケージです。

バラすとこの大きさの箱にぴったり納まるので、店頭で買えばそのまま持ち帰りも出来ますし、送る際もこれに梱包材を巻けば簡単に配送も出来ます。

なにより、椅子の輸送というのは時に「空気を運んでいる」くらいの大げさな梱包になりがちで、これがコストを引き上げている要因にもなっているとも言えます。これは最小限のパッケージに納まるので、一度にたくさんのピースを運ぶことが出来、結果として「手頃な値段」というところにもつながっているともいえます。

よく似た安価なスツールは街でもよく見ますが、全て似て非なるものです。特にSTOOL60を決定づけているディテールがあります。それがこれです。


通称「アアルトレッグ」と呼ばれる、無垢のバーチ材を90度に曲げている技術です。

これは挽き曲げとも呼ばれ、木を薄くスライスするように鋸目を入れていき、断面を曲げやすくしてから楔を入れて90度に曲げるというという技術で、これはアルテックが特許を取っているので誰も真似をすることが出来ません。これがSTOOL60が現在に至るまで「唯一無二」であり続けている理由なのです。

【STOOL60に代わるオリジナルスツールを】

そもそもスツールって、各家庭に必ずあるというものではありませんが、あると便利で、ただ座るというだけでなくちょっとした台になったり、サイドテーブルになったり、はたまた踏み台になったりと様々な用途に使えますよね。

先のSTOOL60はうちの建て主さんにも大人気で、竣工時にはこのSTOOL60をいくつか置いて頂くことも多いのですが、そろそろこのSTOOL60に代わる我々のオリジナルスツールを作ってみたくなりました。畏れ多くも、名作STOOL60を超えるスツールなんて作れる自信はまったくないのですが、我々らしいスツールが作れればきっと建て主さんも喜んで使って下さるはず!?。

これが我々がのちに”muni”と名付けたこのオリジナル家具のプロジェクトのはじまりでした。

【藤沢木工所】

このプロジェクトのためには、デザインを担当する我々のほかに、これを製作してくれる家具さんと手を組まなくてはなりません。


白羽の矢を立てたのが、いつも我々の住宅の家具や建具を製作してくれている藤沢木工所さん。高い精度にこだわり、熱いクラフトマンシップで我々の住宅の設えを縁の下で支えて下さっている、我々にとって大切なパートナーです。

このオリジナルスツール開発の話をすると、「面白そう!」と二つ返事で協力を約束して下さいました。本当にありがたいです!藤沢さんも、いつか建築家と組んでオリジナル家具を作ってみたいという夢があったのだとか。


【デザイン編】

スツールのデザインにあたっては、先行していた「越屋根の家」で依頼されていたオリジナルのローテーブル製作で考えた脚部の形状があり、これを応用してスツールの脚にすることを考えていました。


デザインにあたって考えたことは、まず先に書いた以下のSTOOL60の優れた遺伝子をすべて踏襲すること。

・シンプルで、どこに置いても空間に馴染むデザイン
・スタッキング(積み重ね)が出来て、使わないときは場所を取らない
・脚がネジだけで留まっているので、バラせばコンパクトなパッケージに納まる
・ちょっとがんばれば誰でも手に入れることができる手頃な値段(3万円代~)

リ・デザインにあたっては、上記の条件は大前提でした。それに加えて以下の条件を加えています。

・座面のサイズはφ350とする (STOOL60と同じ)
・座高の高さはH=440とする (STOOL60と同じ)

サイズを揃えたのは、STOOL60をすでにお使いの方でも互換性のある使い方をして頂けると思ったからです。たとえば、STOOL60と並べて使ったり、一緒にスタッキングすることができれば、より汎用性の高い使い方ができるはずです。我々としてもリスペクトしてやまないSTOOL60と兄弟(もしくは親子)のようにして使ってもらえたら!とも考えました。

スタディの結果を早速図面化してみました。



座面はナラ座面とスギ座面、そして布張りの3種類を考えました。
脚部はナラとウォルナットの2種類。

座面のナラとスギは少しでも軽量化できるように、座面をフラッシュ(中空)構造にすることにしました。これはかなり凝ったディテールなのですが、詳細は企業秘密です笑

座面小口はシナとアピトンの積層合板を使用します。フラッシュ構造にすると座面に小口処理が必要になります。それを潔く積層合板でつくり、その断面をそのまま見せてしまおうというのがその主旨です。


こちらは脚部と天板(座面)の取り合いモックアップ。脚部の上部は適度なふくらみが欲しいと思い、自分でヤスリをかけて膨らみ具合を検証しています。

積層小口部分も、写真はt18なのですがもう少し厚く見せたいと考えて、メーカーにお願いしてt21の特注合板を製作して頂いています。


とここまでは順調にスタディを重ねてきました。

しかし作図はしてみたものの、はっきり言って椅子を作るのははじめてで強度のことなどはまったくわかりません。これ座っても大丈夫なのかなあ??いくら図面を描いても、模型を作ってみても、原寸のサイズで作って座ってみないとなんとも言えません。

そこで先の藤沢木工所にお願いして試作品を作って頂くことになりました。

【試作編】

こちらの試作品は、ちょうど同時期に進んでいた「越屋根の家」の現場に届けてもらいました。こちらの現場も藤沢木工所に家具をお願いしていて、「越屋根の家」に納品したオリジナルのローテーブルともおそろいの素材感になっています。



バラすとこんな感じになります。

先に書いた「脚がネジだけで留まっているので、バラせばコンパクトなパッケージに納まる」はこのような形で実現しています。二本の脚部を中央の相欠き部で組んで自立させます。



こんな感じ。このメリットはこれだけである程度自立してしまうことです。この上に座面を乗せて、あとは裏からボルトで締めるだけ。

一見するとこれで十分のようにも見えますが、「これで完成!」というほど現実は甘くありません。ここからの道のりが長かった、、!実際に問題が山積みでした。

【座面張り編】

山積みの問題はいったん脇に置いておいて、今回ナラやスギの座面以外に是非トライしてみたい座面がありました。それが布張りです。

最近ではビンテージの北欧家具などに、ミナ・ペルホネンのタンバリンという生地を張ったものをよく見ます。固い木の座面だけでなく、柔らかくて可愛らしい布を張ったスツールのラインナップも是非作りたい!と思っていました。

そこで椅子張りのやり方をプロに教えてもらうことにしました。私の幼なじみの友人でもある、北欧家具taloの山口太郎くんです。


北欧家具taloといえば、今や北欧ビンテージ界隈で知らない人はいないほどの有名店。そのオーナーから直々に座面の張り方を教えてもらうなんて、なんという贅沢!

自称”日本一の生地張り職人”という太郎くんから、とっておきの座面張りのノウハウを教えて頂きました。



山口太郎くん直伝の技を活かして、早速自分たちのスツールに生地を張り込んでいきます。すべてスタッフによる手作りです!これがなかなか楽しいのです。場数を踏んで、だいぶコツも得てきました。

こうしてミナ・ペルホネンの生地を張り込んだ座面の試作品ができあがりました!

【強度問題】

先ほど、問題が山積みだったと書きました。そのひとつが強度の問題です。

経験もなく、椅子の構造計算などできるはずもない我々は、とにかく感覚に頼ってそのデザインを決めていったのですが、実際にできあがって座ってみると、なんとなくグラグラするような、心許ないような、、。市販の椅子のようなガッチリ感があまりないことが不安要素でした。

ちょっと脚を細くしすぎたかな、、?繊細さにこだわって、その脚は”子鹿の脚”のように細く削り出していました。座って壊れることはないにしても、万一の事故が起こったりクレームになるようなことはないだろうかという懸念がよぎります。また四本脚の場合だと床に不陸があると不安定になりやすいという欠点もあります(STOOL60は三本脚)。

はたしてこれで本当に良いのだろうか、、??
なんだか急に不安になってしまいました。

そこで、それらを改良すべく作業は次の改良案のスタディへと移りました。

【三本脚】

次に取り組んだのが三本脚バージョンです。


三本脚にすることで、床に不陸があるような場所でも安定して置くことが出来ます。また強度を考慮して、前回までの細い脚(t24)を見直し、もう少し太い脚(t30)にしてみることにしました。

やっぱり安全第一、ぐらつかなくて安定感のあるスツールを目指すべき!しかし、これが迷走の始まりでした。。汗



試作ができあがってみると、予想していたことではあるのですがやっぱりゴツいんですよね。先行製作の細い脚に目が慣れてしまったこともあるのですが、「これはこれで悪くない」と脳みそでは思えるものの「なんか違う気がする」と心の奥が言っているような感覚。

やっぱりデザインって、腑に落ちていないとダメなんですよね。頭で納得させようとしても、ずっと気持ちが悪いんです。


こんな感じで、所内でも議論が喧々諤々。

結論として、やっぱり最初の四本脚で行こう!ということと、足の細さは変えない!ということは軸に据えることにしました。その上で、脚のぐらつきの原因をいくつか考察してみました。

結果として、ボルトの固定位置や脚のちょっとした加工の改良を施すことで改善を試みることになりました。

【試作第二弾】

ほかにも地味な問題は色々ありました。

・微妙に重い(もう少し軽量化できないか?)
・座面表面のナラ材などに、乾燥によるクラックが入りやすい
・細部の加工に改良の余地あり

これらについても技術的に解決した次の試作ロットが届きました!


基本的なデザインは変わっていないのですが、ファーストロットと比べると薄皮一枚向けたような、全体に洗練された感じに仕上がってきました。一同「おぉ!」と思わずどよめきが。


こんな感じでスタッキングも出来ます。こちらも藤沢さんの関わる別現場に持ってきてもらったのですが、現場の大工さんも「欲しい!」と口々におっしゃって頂きました。

座ってみた感じも、地味なスタディが利いたのか以前よりもさほどしなりを感じなくなった気がします(気のせい?)

この時点であらためて思ったのは、全方位的に優れている優等生よりも、我々が作りたい!と思えるような筋の通ったデザインにした方が人に伝わるものになるんじゃないかということ。人が座っているのを端から見ていると脚のしなりは多少あるんですが、座っている当事者はあまりそれを感じないというのも意外な発見でした。

ということでデザインはこれで行こう!!とようやくゴーサインをかけることになりました。

【強度試験】


さいごに、椅子の強度について客観的なお墨付きが欲しくて都内某所の試験場に持ち込み、「JIS S 1203:1998 家具-いす及びスツール-強度と耐久性の試験方法(試験区分3)」に準拠した強度試験を実施しました。

ここで行った耐久試験の内容は以下の通り。

・座面の静的強度試験:1300N(130kg)の垂直荷重を10秒間x10回かけて異常がないか
・座面の耐久試験:座面に950N(95kg)の垂直荷重を50,000回加えて異常がないか
・座面の耐衝撃性試験:座面上に発泡体を置いて、180mmの高さから25kgのおもりを落下させて異常がないか

上記すべてにおいて異常は見られませんでした!

このJIS規格による試験は、市販の家具で義務づけられているものではないのですが、家庭内での一定の使用法の中では強度的に問題なく使用頂けることが第三者機関の試験によって証明することができて、関係者一同ほっと胸をなでおろしました!




【muni】

そんな取り組みやプロジェクトにネーミングを付けておきたいと思い、いろいろ考えていました。

世の中にはありとあらゆるものが溢れています。ネットでクリックすれば翌日には商品が届きます。たとえば、家づくりもハウスメーカーなら住宅展示場で選べますし、分譲住宅なら新聞の折り込みチラシで選ぶこともできます。

けれども我々の作る家はそういう訳にはいきません。まずは建て主さんがアクションを起こすところから始まって、その先にワンクリックしたくらいでは建てられない無数の手間が待ち受けています。でもそれを乗り越えたときに、その人は特別な何かを手に入れるのだと思います。

このスツールではそこまでの手間をかける必要はありませんが、ちょっとだけ手間や時間をかけるだけでも唯一無二のものは手に入る、というものづくり体験を是非して頂きたく思います。設計事務所に設計はお願いできないけれど、せめてスツールだけなら買えるかなという方が増えてくださるだけでもとても嬉しいです。




さて、長々とこれまでの開発ストーリーを書いてきました。
いよいよ次は完成したmuniスツールについてお披露目したいと思います!

>> スツール【muni】について

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sekimoto

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> 建築・デザイン
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WHAT MUSEUMで開催中の「感覚する構造」展にようやく行ってきました。WHAT MUSEUMはOB建主のHさんが立ちあげに関わっておられ、一度行きたいと思いながらもなかなか機会を作れずにいたのでした。

今日はスタッフも一緒に、Hさんと近くのT.Y.HARBORでランチをご一緒させて頂きました。ご多忙の中久しぶりの語らいの時間も取って頂き、またその後も展覧会までご案内頂いてしまいました。Hさん、どうもありがとうございました!!

展覧会も精巧な構造模型が並び、見応えも十分でした!現代建築の構造もクリエイティブで素晴らしいのですが、東大寺や法隆寺といった日本の伝統建築の木組の奥深さにもあらためて感銘を覚えました。

別棟の模型倉庫も楽しかったです!学生時代にこんな施設があったら、表現のインスピレーションに通い詰めただろうな、、とあらためて思いました。

夕方戻ってからは、スタッフも私も皆黙々と仕事!よく遊び、よく学び、よく働いた一日でした。

WHAT MUSEUM
https://what.warehouseofart.org/




パナソニック汐留ミュージアムで開催中のポール・ケアホルム展へ。1999年にはじめて北欧を巡った際、最初に降り立ったデンマークのカストロップ空港にずらりと並んだPK22の椅子を見た時の光景は今でも忘れられません。

ケアホルムは昔から憧れのデザイナーのひとり。デンマークに行ったのはウェグナーをはじめとした名作家具を現地で見てみたいと思ったからなのですが、まさか空港にこのミュージアムクラスの椅子が惜しげもなく並べられているとは思いませんでした。文化度の違いを見せつけられた気がして、私がその後北欧にどっぷりハマっていくきっかけにもなりました。

北欧のデザイナーにしては珍しくスチールを巧みに使い、その鬼のような精度とプロポーションの追求は、私の中では「北欧のミース」だと思っています。

ケアホルムが51歳で早世したことも知りませんでした。この世のものとは思えないようなものを作る人は、やっぱり長生きはできないのかもしれません、、。彼の歳を過ぎた私は、まだ何も残していないような無力感すら感じてしまいました。

それにしても貴重な織田コレクションの数々は圧巻のひとこと。田根剛さんの会場構成も素晴らしかったです!


昨日は工学院大学にて、理事を務めるSADI(北欧建築・デザイン協会)の第41回総会が開催されました。リアル総会は実に5年ぶり!久しぶりに会員が一堂に介しての総会となりました。

総会後は、こちらも5年ぶりの開催となる総会記念講演会でした。この日は特別企画として、当協会理事で北欧デザインのレジェンドでもある島崎信さんにご登壇いただき、進行役の多田羅景太さんや私とも掛け合いのトークセッションを繰り広げる予定でしたが、ここでちょっとしたハプニングが、、。

トピックのひとつとして考えていた、島崎さんの生い立ちやこれまでのライフヒストリーについて、島崎さんが事前に膨大なスライドをご用意下さり、その数実に90枚!それを見た瞬間、今日は(セッションではなく)島崎さんの独演会になるであろうことを多田羅さんと静かに察し、覚悟を決めたのでした、、。

その内容は島崎さんの生い立ちから始まり、デンマークへと渡った経緯、そしてケアホルムやモーエンセン、カイフランクといった北欧デザインのレジェンド達と交流など、まさに戦後日本における北欧デザイン文化の萌芽と成熟までを一気に駆け抜ける個人ヒストリーでもあり、これまで数えきれないほどのセミナーをこなしてきたであろう島崎さんをして、その口ではじめて語られる貴重なお話ばかり。

島崎さんは現在92歳とのこと。しかし声には張りがあり、その語り口にも衰えはありません。いつもの早口で話し続ける姿は鬼気迫るものがあり、途中からは進行役の我々ですらも合いの手すら入れることもできませんでした。

驚くのはその記憶力!口から出てくる人物名は澱みなく、それがいつの出来事であったかを、年号から日付までを正確にお話しされる姿には本当に舌を巻きました。

「北欧に渡って楽しいことばかりではなかった。(安易なモノマネをする)日本を馬鹿にされて悔しい思いもたくさんした」と語った時には思わず声を詰まらせる場面も、、。国内で売られる北欧家具のうち、正規ルートではなかったり、本来とは異なる作られ方をした家具にことのほか厳しかった島崎さんの、現在に至る情熱の原点を垣間見たような気もしました。

スライドも最後まで行きつかないまま時間が迫り、断腸の思いで我々が話を引き取ろうとするも、制止を振り払ってなおも語り続ける姿は、我々に「これだけは伝えたい!」という思いに溢れていました。(ちょっと泣きそうになりました)

ご参加くださった皆さまには、当初のトークセッションという企画趣旨を大きく変更しての内容となりまして申し訳ありませんでした。ただ私個人は、こんな幸せはありませんでした。

壇を降りられた島崎さんがゆっくりと杖をついて歩く姿には、魔法が解けたようで一抹の寂しさも覚えました。島崎さんがお元気なうちに、話しきれなかった話の後半を聞ける機会を持てればと願っています。全身全霊でお話くださり、本当にありがとうございました!