16. 09 / 03

路地の家

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sekimoto

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阿佐ヶ谷に計画中の「路地の家」が、一昨日ようやく設計アップし図渡しを終えました。閉鎖的に閉じがちな路地に向けて大きく開いた開口部が特徴の家ですが、本当のハイライトは三層吹き抜けのこの本棚にあります。

吹抜け上部にある本はどうやって取るの?
地震の時に落ちてこない?

大丈夫、すべて解決済みです。
例えば今回の渾身ディテールの一つに、手摺りが吹き抜けの方にパタンと倒れて床のようになるというのがあります。

倒れた手摺りはどうやって復帰するの?
重くて持ち上がらないんじゃないの?

大丈夫、すべて解決済みです。
あとは高くそびえる金額調整の山さえ乗り越えられれば!

今年新卒で入ったスタッフ砂庭渾身の初担当案件ですが、よくもまぁ初めてで私の厳しいダメ出しにも耐えて図面を描ききったものです。素晴らしい。おつかれさまでした!

16. 08 / 29

JL341

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sekimoto

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今日はお願いしていた照明器具が入荷したため、伊勢原にある北欧家具taloさんへ足を延ばしてきました。

照明はJL341のブラス(真鍮)モデル。これはフィンランドのアルテックが販売しているもので、日本では非売品のラインナップになります。デザインは私が敬愛する建築家、ユハ・レイヴィスカ。

実はこれは3月にヘルシンキに行った際、街のアンティークショップにぶら下がっていたのを見つけたのですが、あまりのサイズに持って帰るわけにもいかず泣く泣くあきらめたものを、ちょうどフィンランドに買い付けに行くというtaloの山口太郎さんに頼んで買い付けてきてもらったというもの。

ちょっと傷がありますが、taloさんのクリーニングのおかげでピカピカになっていました。しかも中古品なので安い。taloさんありがとうございました!こちらは私の自宅に下げようと思っています。

今週上棟する別の住宅にも、同じくtaloさんに買い付けてもらったこれと同じタイプのものを下げる予定です。直径が56cmと少し大きいのですが、もし我が家もこの照明を使いたいという方は、うちのクライアントさんに限り注文をお受けしたいと思います。

さて過去にも北欧家具taloさんのことについて書きました。taloオーナーの山口太郎くんとは幼なじみの関係です。奇しくも二人とも北欧に関わることになったわけですが、これにも深いワケがあり、話すと長くなるのでまたの機会にお話ししたいと思います。

ところで、うちのクライアントや周りの方などに、私と山口太郎さんはよく似ていると言われます。外見や、話し方も似ているとか。そうでしょうか?

ただ今日もいろいろ話をしましたが、物の考え方や価値観もとてもよく似ているとあらためて思いました。同伴したうちのスタッフも、私が幼なじみだというのでずっと血のつながった従兄弟か何かだと思っていたようです。血はつながっていません、念のため。

16. 08 / 28

ルーツ

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sekimoto

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吉祥寺にあるカフェmoiは私が設計し、今や北欧好きや吉祥寺通の間ではちょっとした存在のカフェとなっています。ですが、吉祥寺に移る以前は荻窪にありました。これこそが私の独立後はじめての仕事であり、リオタデザインのルーツと呼べるものです。

本日吉祥寺経由の打合せ帰りに荻窪近くを通り、ふと懐かしく思い出して(魔が差してとも言う)、この旧カフェmoiがあった場所に行ってみることにしました。なんでしょう、学生時代ひそかに思いを寄せていた子の家の前を、偶然通りかかった体でわざとらしく通りかかってみるみたいな。

遠くから見えてきたのは「定食」の幟。はは~ん、やっぱり老舗北欧カフェ創業の地は今や定食屋さんになっちゃいましたかと、懐かしさの混じる思いで正面に立つと、定食屋じゃなくて「飲み喰い処」とあります。はは~ん、夜はお酒も出してるのね。確かに庶民的な店構えです。

実は昔ここにはカフェmoiというカフェがあってね、というところで嫌な予感がしました。あれ…?もしかしてこれ、カフェmoiのファサード使い回してる!?

ショックでした。記念すべき処女作を前にしても、自分でも気づかなかったことに。そして私ですら気づかないほどに変わり果てた姿に…。学生時代ひそかに思いを寄せていた子が、厚化粧して場末の夜の街に立ってたみたいな。邪険にあしらってよく見たらその子だったみたいな。

人生いろいろ。
世の中知らない方が幸せだったことってあるよねっていう、そういう話。

16. 08 / 12

原稿が

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ブログは頼まれていなくてもいくらでも書けるのに、頼まれた原稿はどうして一向に進まないのだろう。パソコンの前に朝から座っているのに何も書けない。しめきり怖い…。

そうだ、ブログでも書こう。

16. 08 / 01

確信犯

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sekimoto

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今月から着工する住宅の現場に工事看板が立てられた。

一般的に工事看板には「○○様邸新築工事」などと書かれる。ところが今回は「TOPWATERの家新築工事」とある。私なら間違いなく二度見するだろう。

この看板の表記からは様々な解釈が生じる。

まずTOPWATERがバス釣り用語で言うところの、”トップウォータープラグしか使わない(ちょっとヤンチャな)アングラー”を意味していることを瞬時に理解した者は、ニヤリと笑い、「まじか」もしくは「この人大丈夫か」となるだろう。まぁ狙い通りと言えよう。

しかしほとんどの人は、TOPWATERの意味が分からず、「なにコレ?」もしくはやはり「この人大丈夫か」となるだろう。少し不本意であるが仕方あるまい。

またある人は、元ピンクフロイドのRoger Watersを連想し、Top Watersさんという外国人ミュージシャンの家であると思うかもしれない。しかし、なぜゆえに看板にフルネーム?その謎解きのために、いつまでも看板の前から立ち去ることができないであろう。

そもそも「TOPWATERの家」ってなんだ?

たとえば故篠原一男氏の住宅に「白の家」というのがある。建築のタイトルにありがちな「形容詞+の家」パターン。この場合、形容詞にはその家のあり方やコンセプトを象徴する言葉が置かれることになる。今回はこの「TOPWATER」がこの家のあり方を、コンセプトを象徴しているのだろうか。そうか、そういうことなのか?

こう考えた人はもう目が離せない。基礎が始まり、上棟し、その全容が次第に明らかになるにつれ「これなのか?これがTOPWATERなのか?」と、ひとつひとつのプロセスやエレメントに意味を見いだし続けることだろう。

そもそも、この家のタイトルは「TOPWATER」であって、「TOPWATERの家」ではない。誰だ間違えたやつは!

最初から書式として「の家」が印刷されていて消せなかったというのなら許そう。しかし「様邸」という文字をわざわざ消して、その上から「TOPWATERの家」という文字を上書きしているではないか。

確信犯。
私の頭にそんな言葉がよぎる。目的は何だ?
妙にじわじわくる。