19. 09 / 15
『玉川上水の家』 あと少し…
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sekimoto
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> 仕事
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昨日「玉川上水の家」の施主検査がありました。
植栽も整い、内部も細部に至るまで精度の高い仕上がりになりました。工務店は我々にひとつも指摘をさせないという気概で社内検査を行い、そこをさらに深掘りして我々がチェックをし、チームとして建て主にはひとつも指摘をさせまいという意識で当日を迎えました。
建て主さんからは軽微なご指摘をいくつか頂戴しましたが、我々にとってこれは施主検査を迎える状態としてベストの状態と考えています。現時点で、お引渡しまでにはまだ2週間ほどを残していますが、この余裕がクオリティの確保には絶対的に必要なのです。
一般的なレベルからするともうお引渡しでも全く問題ない状態なのですが、我々にとってはまだ98%といったところ。残り2%くらいを残りの時間で磨き上げます。最高のプロ意識を共有して頂いた大和工務店さんには、あらためて感謝しかありません。
造園は小林賢二さんです。小林さんの造園もまた、完成度を更に高めてくれています。最高の仕事人たちとの仕事は本当に気持ちが良いものです。






先週土曜日に、神奈川建築士会主催の「感境建築コンペ」のキックオフとなるシンポジウムに、伊礼さん甲斐さんらと登壇させて頂きました。今回は私も伊礼さんらと共に審査員を務めさせて頂きます。
性能だけでは語れない環境(感境=町と家のあいだを考える)について、それぞれの立場から提示された価値観はとても示唆深いものでした。
自立循環型住宅やZEHに代表されるように、住宅はそれ単体で性能やエネルギーが自己完結する方向性に向かっていますが、本当の豊かな環境というのは、完全なシステムに、いかに脆弱で不完全なものを取り込むかではないかというのが、シンポジウムの議論を通じて見えてきたことでした。
この性能の時代にレジスタンスを仕掛けて欲しい。閉鎖系を打ち破る開放系を提案して欲しい、そんな我々からのメッセージです。
「写真一枚だけでもいいよ」by 伊礼さん笑
是非とも幅広い提案をお待ちしております!
神奈川建築士会・感境建築コンペ
http://www.kanagawa-kentikusikai.com/osirase/compe/wordpress/
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性能だけでは語れない環境(感境=町と家のあいだを考える)について、それぞれの立場から提示された価値観はとても示唆深いものでした。
自立循環型住宅やZEHに代表されるように、住宅はそれ単体で性能やエネルギーが自己完結する方向性に向かっていますが、本当の豊かな環境というのは、完全なシステムに、いかに脆弱で不完全なものを取り込むかではないかというのが、シンポジウムの議論を通じて見えてきたことでした。
この性能の時代にレジスタンスを仕掛けて欲しい。閉鎖系を打ち破る開放系を提案して欲しい、そんな我々からのメッセージです。
「写真一枚だけでもいいよ」by 伊礼さん笑
是非とも幅広い提案をお待ちしております!
神奈川建築士会・感境建築コンペ
http://www.kanagawa-kentikusikai.com/osirase/compe/wordpress/
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ついに買ってしまいました。
イルマリ・タピオヴァーラのドムスチェアを、なんと2脚も!
今回購入したドムスチェアは、”ONNEA”という名の付いた特別モデルになります。ONNEAはフィンランド語で「おめでとう」という意味。表参道にオープンしたARTEK TOKYOの開店を記念したモデルで、限定50脚のみの限定販売品となります。
DOMUS CHAIR -ONNEA-
>> Artekのサイトへ
椅子の裏側に取り付けられた真鍮のプレートにはシリアルナンバーが入っています。ちなみに事務所のONNEAは#27と#29。「27/50」「29/50」と表記され、この世に50脚しかないことを証明しています。

このモデルの最大の特徴はその張り地で、スウェーデンの老舗レザーブランドであるタンショー(Tärnsjö)社のナチュラルレザーを無着色のまま使用しています。無着色無加工のため、購入後まずは自分で撥水オイル加工等を施すところから始まります。このひと手間がいい。
現時点では生まれたての仔牛のように初々しい生成色のレザーですが、これが経年と共にどんどん色が深まってゆきます。ちなみに以下の写真はArtek店頭の展示販売品。

写真右側の椅子よりも、左隣の椅子の方が気持ち色が濃くなっています。4月の開店直後からお店に置かれていたのでしょう。わずか4ヶ月程度でこのくらい色が変わるのですね。これからの経年がとても楽しみです!
ちなみに一番左側の椅子は、現行品の着色レザー品です。私が仕事を引退する頃にはこのくらいの色になっていたら嬉しいですね笑

ちなみにこちらは、私とフィンランドから一緒に帰国してきた古いドムスチェアとのツーショット。私のドムスチェアへのこだわりについては、過去のこちらのブログをご覧下さい。(どーでもいい人はスルーして下さい笑)
○ the chair ≠ a chair (16.10.08)
https://www.riotadesign.com/blog/161008.html
○ ドムスチェアの70周年記念ポスター (19.05.09)
https://www.riotadesign.com/blog/190509.html
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ところで、わが事務所のミーティングデスクでお客さんが座る椅子は長らくこれでした。

イームズのシェルチェア。一応これにも曰くがありまして、アレキサンダー・ジラルドのデッドストック生地を張り込んだ1998年当時の限定販売品です。結婚して、新生活のために買ったはじめての家具でもありました。
しかし、今では北欧通を自認する設計事務所として、椅子がイームズ(アメリカ)で良いのか?というのは(誰も気にしていないでしょうが…)個人的には気になっていました。
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それがこうなりました。

すごい、ぴったり!
ドムスチェアの傍らにあるアールトのスツール60もまた、ARTEK TOKYOのオープニングレセプションで頂いた、アイノ・アアルトの「KirsikanKukka」のファブリックを人に頼んで張ってもらった特注品(ブログ)。期せずして、ARTEK TOKYOを全力で祝福(onnea)した一角になりました笑
今後事務所にいらっしゃるお客様は、もれなくこちらにお座り頂けます。事務所のこれからにも、どうか祝福がありますように。
ARTEKにONNEA!
リオタデザインにONNEA!

また頭の痛い問題が起こった、と思う。
この問題はマンション投資におけるフラット融資の不正利用であり、我々が関わる真っ当な戸建て住宅への融資案件とは全く関わりのないものではあるが、今後融資審査の厳格化は必至であろうし、その影響は我々にとって少なくないだろう。
こういう事が起こると「フラット35なんてやめてしまえ!」という暴論が必ず出るが、問題はそう簡単ではない。一般の民間銀行融資で融資審査が通らない案件の中には、なんら後ろ暗いものはなく、職場が変わった(むしろキャリアアップした)など耳を疑うような理由で融資を断られるケースも少なくなく、そんな時に「フラット35」は最後の切り札にもなっていた。ただの長期低金利ではないのだ。
姉歯事件後の”過剰反応”のように、厳格化によってそんな建て主さんにとっての受け皿が機能しなくなることを危惧する。今後の動きに注視したい。
YAHOOニュース記事
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6334924

投稿が遅くなりましたが、リオタデザインも夏休みを頂いております。(~8月15日まで)
今どきは休みはずらして取るという風潮もありますが、建築では正月とお盆は工務店や現場もお休みになるため、現場への影響を少なくする意味からも、この時期に合わせて事務所もお休みを頂くことになります。
9日には毎年恒例の、夏休み前の暑気払い(呑み会)を開きました。現役組とOBスタッフ、そして今年はオープンデスクの学生が二人(日芸と日大理工)。オープンデスクの学生さんは、お盆明けから1週間ずつずらして事務所で実務の空気に触れてもらいます。
私はスタッフがいない間に、少しずつ事務所の仕事を片付けます…。皆さん、良い夏休みを!
