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sekimoto

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> 建築・デザイン
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自宅の倉庫に眠っていた大量のアールトチェアのビンテージパーツを,北欧家具TALOの山口太郎くんに差し入れとして持っていったらこの笑顔!実に嬉しそうです.

なぜうちにこんな大量のパーツがあるかという話をすると長くなるんですが,とにかく使いもせず,かといって捨てるわけにもいかなかったこのパーツを,こんな顔で喜んでくれるのは,日本でもこの人だけでしょう.いやあ,これを生かしてくれる人の手に無事に渡って良かったです!

しかしこの店内,いつ来てもわくわくします.
その昔,二人でヘルシンキのガレージセールを巡った日を思い出しますね.

ところでTALOではアールト家具を現在特別セール中!ご興味ある方は是非.(ちなみにリオタデザインのクライアントさんは私に直接言って下さい.いつでも特別価格です!)

北欧家具TALO
http://www.talo.tv/


先日雨樋メーカーのタニタさんにお邪魔して”ここでは書けない”試作品の数々を見せて頂いた話を書きましたが,実はその時あまりに感動的な製品に出会ってしまいました.「つ,使いたい・・!」

そこで担当者さんに,裏でコッソリ「あのさぁ,これ使わしてくんない?」とお願いしたところ,ちょっとためらい,そして袖の下を渡すとニヤリと頷いて下さったので,ここに密かにタニタプロジェクトを立ちあげることにしました.岡田さんも,関口さんもワルい人ですねえ.社長には内緒ですよ?

実は最近ひとつ悩まされていたことがありました.
それはくさり樋です.住宅などで玄関先に軒を延ばすと,必ずそれを受ける樋が発生します.これがゴツイ.格好悪い.くさり樋で軽やかに落としたいのですが,なかなか良いのがないのです.

たとえば先日の竹林の家ではこんなのを付けました.


なかなか格好いい.
しかーし!雨が降ると全然だめなんです.水がどばーっと広がってしまって下が水浸し.全然まっすぐ雨が落ちてくれないんです.早速クライアントからはクレームを頂戴してしまいました.まずはこれをなんとかしなくては!

そこでタニタさんの新製品(試作品).これがすごいんです.


これは今回使ったダイヤクロス型のくさり樋と,タニタさんの製品を比較した写真.それぞれに水を落としています.

どうです?左のくさり樋が飛び散りまくっているところ,右側のくさり樋は涼しい顔して一滴の水も外にこぼしません!実に良くできています.しかもこれがなかなか格好いいのです.これ動画で見ると,もっと感動的なんですが.

え,モザイクかかってる?心の目で見て下さい.


これをこの竹林の家に使わしてもらおうという寸法.こちらはこの比較動画をみんなで眺めて「おぉ!」と声をこぼしているところ.デスクが汚い?ほっといてください.

担当の岡田さん,関口さんはこの日のために,上記の比較動画の撮影や大雨の時の排水能力についてもすべて計算して資料を揃えてきて下さいました.一生懸命説明してくれます.たかが雨,されど雨.雨のことでそんなに真剣になれるって素敵.頭の中では「プロフェッショナル」のテーマソング.


タニタさんにはなぜかアツい人が多いようです.岡田さんも,関口さんもアツいです.なにせ松岡修造のような人が社長をやっている会社ですから,おのずと社員は感化されるのでしょう.文句一つ言わない社員が仏様に見えます.

私なら,いえなんでもありません.


気づいた点は何でも!という善良な社員の言葉を鵜呑みにして,上から目線で意見を語る建築家の図.「なんてゆーのかなー,このラインがねー」 やなやつです.


まだいくつか調整することがありそうです.なんといっても,まだ製品ではないものですから何が起こるかわかりません.そして今回はくさり樋を替えるだけではどうも上手くいかなそうです.さてどうするか?

なんでもイベントにするのが好きなもんですから,この件は勝手に「タニタプロジェクト」と名付けて,今後も記録を残してゆきたいと思います.

モザイクかかってる?心の目で見て下さい.

14. 10 / 29

DIVE撮影

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sekimoto

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> 仕事
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昨日は8月に竣工したDIVE(柏市)の竣工写真撮影がありました.撮影は今回初めて依頼する繁田諭さん.(あ,ここに載せている写真は違いますよ.私のカメラです)

撮影にあたっては,今回はなるべく夕景は封印しようと考えていました.夕景を撮ると,ほとんどの建築は格好良く映えるものです.今回のDIVEは日中の光で勝負だ!と息巻いていたわけですが,夕暮れのDIVEを見たらもう・・正直感動しました.ちょっと世界が違いましたね.

というわけで,ここには悔しくも夕景を載っけてしまいますが,繁田さんの写真では日中の光でバッチリ勝負して頂いております.どうかお楽しみに!

そして終了後はクライアントと打ち上げ!
実はクライアントとはオープンハウス後に打ち上げができなかったので,撮影のタイミングでやりましょう!と約束していたのでした.少し生活の落ち着いた室内と,奥様の手料理,そしておいしいお酒・・.

設計のプロセスを振り返りながら,今だから話せるあんなことやこんなこと.楽しく夜は更けてゆきました.Cさん,お気遣いを下さり,また楽しい席を設けて下さりありがとうございました.


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> イベント
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☆11/6更新:【満員御礼】申し込みは締め切られました.
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友人建築家・奥山裕生さんが主宰されている「設計事務所カフェ」なるイベントに声をかけて頂きました.11月のイベントのゲストは私です.

■設計事務所カフェとは? (以下奥山さんの資料より)
設計事務所に就職をしたいけれど,設計事務所って実際はどんなところなのだろう?今,自分は何をすべきなのだろう?そんな疑問にお答えしつつ,お互いの交流と応援を目的とした集まりが「設計事務所カフェ」です.日曜日の午後,コーヒーでも飲みながら,設計事務所の理想と現実を聞きにいらっしゃいませんか?

そして以下はその告知となります.


【第9回建築学生のための「設計事務所カフェ」】
ゲスト:関本竜太

■日時:2014年11月30日(日)
開場 13時05分
開始 13時20分
終了 16時20分
■場所:板橋区向原ホール1階洋室
板橋区向原1丁目18 番17 号
(有楽町線・副都心線「小竹向原」駅3番出口徒歩7分)
■参加費:1000円(飲み物・スイーツ・会場代込み)
■対象:建築学生または卒業生
設計事務所勤務のスタッフの方も歓迎します。
※建築家の方は、後方の傍聴席を用意しております。是非、ご参加くださいませ。
■内容:ゲスト建築家にインタビューする形で進行します。
☆ 建築学生時代の過ごし方
☆ 設計事務所の就職活動方法
☆ 設計事務所勤務時代に学ぶべきこと
☆ 設計事務所開業に必要なこと
☆ 施主との付き合い方
☆ 工務店との付き合い方
☆ 今後の設計事務所の目標
■申し込み
以下のFacebookページより.FBアカウントを持っていない方は,以下の奥山さんの事務所まで直接メールして下さいとのことです.(イベント後には,希望者は忘年会もあるそうです)

・第9回設計事務所カフェのFBページ
https://www.facebook.com/events/456084807863030
・設計事務所カフェ 交流忘年会のFBページ
https://www.facebook.com/events/921957377833820
・奥山裕生設計事務所
yusei2000@nifty.com

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sekimoto

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> 思うこと
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好きなアーティストの新譜を買って,がっかりすることがある.曲調がガラリと変わっている.人はそれを「発展」であるとか「革新的」であるとか,体の良い言葉を与えるけれど,本当はわかっている.最初のやつが一番良かったと.

創造を生業とする仕事は難しい.創造する側は常に自分の殻を脱ぎ捨て,新しい自分を発見したいと思う.それは時に勇気と称されることもあるけれど,実際には違う.退屈こそが最大の脅威.マンネリを避け,新しくなくてはいけないという強迫観念が我々を襲う.新しさこそが創造であると.

ところが社会の受け止め方は違うのだ.定まった価値をいかに持続させるか.それこそがロングセラーの秘訣である.子供の頃あって,今なお普通にあるもの.偉大なるマンネリズム.いや,それを私は普遍性と呼びたい.

プランニングをしていてふと気づく.またこのパターンかと.世に建築のスタイルは無数あれど,なぜ自分はこの枠の中に収斂してゆくのか,自分でも説明が付かない.気づけばこれなのだ.そして少し嫌になる.これは自分が小さな枠の中に囚われ,もっと大きな価値が見いだせていないのではないか.退屈こそが最大の脅威.新しくなくてはいけないという強迫観念が私を襲う.

ところが社会の受け止め方は違うのだ.定まった価値をいかに持続させるか.それこそがクライアントを満足させることのできる唯一の方法なのである.だって,クライアントは”リオタデザインのカタログ”を見て決めたのだから.開けたら違う商品が入っていたのでは,クレームになってしまうのである.

それを私は普遍性と呼びたい.
サザンがサザンであるように.ユーミンがユーミンであるように.