12. 08 / 06
レモン味のおまんじゅう
author
sekimoto
category
> 生活
Warning: Undefined array key 1 in /home/riotadesign/riotadesign.com/public_html/wp-content/themes/rd/blog/cat_sekimoto.html on line 48
もう一人の福岡出身スタッフによると,それは博多を代表するお菓子で,それを買ってくるとはさすがだと賞賛している.週末一人で仕事をしていた時にふとそれを思い出し,このおみやげのお菓子を一つ頂くことにした.
パッケージを見ると「博多~れもん」という名前が飛び込んできた.へぇ,レモン味のおまんじゅうなんて面白い.一口食べると,確かにレモンの味がする.へぇおいしい!
週明けにこの話をした.「このあいだの,なんとかレモンおいしかったよ!」
ところがスタッフ一同「??」という顔をしているので,「だから博多土産の…」と言うと「もしかして,”博多通りもん”のことですか?」通りもん?え,レモンじゃないの?
僕は負けじと,いや実際にレモンの味がしたし!と応戦するものの,するわけないとスタッフ全員から冷たい視線を浴びたので,じゃあもう一度食べてみよう!と食べてみると,あれ?やっぱりレモンの味しない…汗.
人間の刷り込みってオソロシイ.カレーって書いてあったら,僕はカレー味のおまんじゅうを食べながらきっと汗を流していたに違いない.そして今日スタッフに指摘されなかったら,ずっとこれは何の疑いもなく「レモン味」だと思い込んでいたし,博多に行く人にはこの「レモン味」のおまんじゅうをリクエストし,そのありもしないお菓子のために街中を走り回らせていたことだろう.
でもレモン味のおまんじゅうって逆に斬新だと思うけれど.
作りませんか?博多の新名物.
12. 08 / 01
そっち系
author
sekimoto
category
> 建築・デザイン
Warning: Undefined array key 1 in /home/riotadesign/riotadesign.com/public_html/wp-content/themes/rd/blog/cat_sekimoto.html on line 48
先日,某著名建築家さんのオープンハウスにお邪魔させて頂いた.さすが,建築としては非常によくできた意欲作だった.でも細かいところを見ていくと…結構アレ?と思うところがいくつかあって,非常に気になってしまった.
こういう場合,たぶんそういう指摘をしちゃいけないんだろうな,と思う.つまりそんな(取るに足らない)細かいところよりも,建築のコンセプトであったり,大きな意味での空間の気持ちよさや面白さが勝つのであって,そんな重箱の隅をつつくようなことを言うのは無粋であると.
でも,どうなんだろう.空間性もなくて,細部もないようでは論外だけれど,空間性があるのだから,もう少し先まで突きつめればもっと良いものになるのに,もったいないとつい思ってしまう.そしてそうした空間にちょっとした違和感や,嫌悪感のようなものすら感じてしまう.
例えば建築のディテールを語る時,大きな意味での「素材の使い方」という意味と,もっと細かい意味での(枠廻りなどの)「素材の取合い方」という意味がある.それに加えて「プロポーション」の問題もあるだろう.
前者は直感的,感覚的なものであるのに対して,後者はより論理的,経験的な要素が強い.僕が気になるのはむしろ後者のことで,これがおろそかな事務所は,若いスタッフに「任せきり」になっていることが多いような気がする.
どうしてそうなるかというと,建築家がそういうところに興味がないからだ.つまらない.前述のようにそういうことをやるのはスタッフの仕事であって,自分は建築のコンセプトにより力を注ぎたい,「作品」を作りたいと思っているからだ.前述の違和感や嫌悪感は,そういうところに起因しているような気がする.
そういう仕事を見ると,この事務所は「そっち系」なんだなと思う.「そっち系」の仕事は「わぁ」とは思うけれど心には響かない.深みや心のひだに入り込んでくる情感のようなものがない.
私がオープンハウスに行って,いつも鳥肌が立つような感動を覚える事務所の仕事は,細部まで実に配慮が行き届いている.それは単に「納めている」だけではなく,人間の心理や感覚,生理をきちんと読み取って,適切なスケールでそれを形にしている.それは単なる利便性が高い実用的な空間というものとは異なる.しっとりと体に馴染むような空気感がそこにはあるのだ.
若い頃はそれがわからなかった.もしかしたら,むしろ退屈に映っていたかもしれない.けれども今はよくわかる.自分の目指す仕事はやっぱり「そっち系」ではないのだなと再認識する.
12. 07 / 24
超社交性
author
sekimoto
category
> 子ども
Warning: Undefined array key 1 in /home/riotadesign/riotadesign.com/public_html/wp-content/themes/rd/blog/cat_sekimoto.html on line 48
よく子どもが問題を起こすと,親の育て方が悪いと批判されることがある.一方で礼儀正しい子どもは,きっと親のしつけが良いのだとも言われる.確かにその通りのこともある.けれども,必ずしもそうではないこともある.
たとえば親がだらしない性格だと子どももだらしなくなるかというと,意外としっかりした子どもになることもある.逆に親があまりに几帳面な性格だと,子どもがたまらず脇道に逸れてゆくというケースもあるような気がする.夫婦の関係もそうで,だらしない夫にはしっかり者の奥さんが寄り添ってくれる.家族というものは,閉じた関係の中でお互いバランスを取り合おうとするものなのかもしれない.
うちの子の社交性はずば抜けている.いくら子どもだからとはいえ,ここまでオープンな性格の持ち主に日常で出会うことは滅多にない.うちは夫婦そろって人見知りをする方なので,親の背中を見て育ったとは到底考えにくい.
まず信じがたいことは,自分の知らない人たちが集まる場所でも進んでついて来たがることだ.そしてその場で片っ端から知らない大人にも声をかけるし絡んでゆく.基本的に人が好きなのだろう.公園などでもどんどん知らない人の輪に入ってゆくし,旅先や買物でも,ちょっと目を離した隙にはもう友達を作っている.逆にちょっと人見知りをする子だとどん引きである.でも彼にはその感覚はわからないらしい.
先日は止めるのも聞かずに近所のおばさんと犬の散歩に出かけてしまった.奥さんの実家の近くにも友達がいるので,どこに行っても遊び相手には事欠かない.これは才能だと思う.ある意味,コミュニケーションの天才である.
前述のように,これは教えられるものではない.実際自分にはできない.この点については我が子を尊敬するし,憧れもする.そして「三つ子の魂百まで」との言葉通り,この傾向はすでに物心ついた時からあったし,それを今まで失わずに来たのは彼にとって今後も財産になるだろう.
これは彼にとって長所.ただこういう一部に飛び出た才能を持つ者の常として,それ以外はもう目を覆わんばかりの実情もあり・・.それを受け止めてゆくというのも親としての試練なのかもしれない.昨日は彼の9歳の誕生日だったので,ふとそんなことをあらためて考えてみた.
もっとも,本人は誕生日だというのに奥さんの実家の友達との遊びに夢中で結局帰ってこなかった.将来の奥さんは大変だろうな・・・.
12. 07 / 22
新国立競技場コンペ
author
sekimoto
category
> 建築・デザイン
Warning: Undefined array key 1 in /home/riotadesign/riotadesign.com/public_html/wp-content/themes/rd/blog/cat_sekimoto.html on line 48
〇新国立競技場設計コンクール|http://www.jpnsport.com/
昨日の新聞に大きく見開きの広告がありました.2020年の東京オリンピック招致に向けた新国立競技場建設コンペの告知.建築家のみならず,一般の人も思わず「お!」と思った人は多いかもしれませんが,特設サイトから応募資格を見て思わずびっくり.
|① 次のいずれかの国際的な建築賞の受賞経験を有する者
|1) 高松宮殿下記念世界文化賞(建築部門)
|2) プリツカー賞
|3) RIBA(王立英国建築家協会)ゴールドメダル
|4) AIA(アメリカ建築家協会)ゴールドメダル
|5) UIA(国際建築家連合)ゴールドメダル
|② 収容定員1.5万人以上のスタジアム(ラグビー、サッカー又は陸上
| 競技等)の基本設計又は実施設計の実績を有する者
これを翻訳するとこういうことになります.
「オリンピックに出場できるのは,過去に出場したことのある人か,金メダルを取ったことのある人のみ」
これではドラマは生まれません.この条件を満たす人は,国内の建築家でもごくわずかしかいません.あとは大手の組織事務所でしょうか.それならこんな広告を打つ必要あるの?とも思います.
またサイトの冒頭には「プロセスには市民誰もが参加」ともあります.でもプリツカー賞といったら,建築界のノーベル賞とも言われている賞です.海外のプリツカー賞建築家の案などに決まったら,どこまで「みんなと一緒につくる」ことができるのか,甚だ疑問が残ります.
これはつまり東京都がオリンピック招致のために打ち上げた政治的プロパガンダ,言い換えれば出来レースなのではないか,との穿った見方もできます.審査委員長に安藤忠雄氏というのも,なんともはや….
オリンピック招致目的でもいいと思います.ただそれならば正々堂々と,オリンピックの精神に基づき,すべての建築士資格を持つ国民から案を募り,頂点に立つ案を決めるというのがフェアなやり方だと思います.標語に掲げる"For All"のAllって,一体誰のことなんでしょう?
12. 07 / 21
moiトークイベント[リオタデザインの10年]
author
sekimoto
category
> イベント
Warning: Undefined array key 1 in /home/riotadesign/riotadesign.com/public_html/wp-content/themes/rd/blog/cat_sekimoto.html on line 48
僕にとって記念すべき独立後の初仕事は,moiというカフェの内装のお仕事でした.その後,moiが荻窪から吉祥寺に移転したのが2007年.リオタデザインも自邸を設計して,志木に事務所ごと移転したのが2007年.リオタデザインの歴史はそのままカフェmoiの歴史でもあります.
そんな独立10年を記念して,moi店主の岩間さんとも何かイベントでもやりましょう!と言っていたのが去年の話.その後今年に入って日々の忙しさに流されていたのですが,重い腰を上げとうとうカフェmoiにてトークイベントを開催させて頂くこととなりました.
当日は主にフィンランド時代の話や,かけ出しの頃の苦労話.様々なプロジェクトのちょっとした裏話など,普段あまりお話しできないようなことも(ひょっとしたら?)お話しする予定です笑.
moiもスペースが限られているので私からの告知は少し控えていたのですが,まだ若干名の席があるようなので,ご希望の方は以下のサイトよりお申し込み下さい.急なお知らせで申し訳ありませんが,開催は7月25日(水)です.
カフェmoi・トークイベント 「リオタデザインの10年」
http://moicafe.blog61.fc2.com/blog-entry-1720.html
講師:関本竜太
日時:2012年7月25日(水)19時~(開場18:45)
場 所:moi[カフェ モイ] 吉祥寺 map☞ ★
参 加 費:1,500円(ワンドリンクつき)
申し込み:先着順(定員に達し次第締め切らせていただきます)
どうか奮ってご参加下さい!
category







