26. 08 / 04

長岡花火

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sekimoto

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うちで設計する住宅の家具や建具、またオリジナルスツールのmuniは、新潟県長岡市に工場を置く藤沢木工所というところに多くの製作をお願いしてきました。またこの秋からは長岡造形大学でも非常勤講師を務めることになり、長岡にはいろんなご縁がつながってきました。

そんな長岡といえばなんといっても長岡花火。かねてからその素晴らしさは人づてに聞いてはいたものの、大変な混雑ぶりが頭をよぎり、なんとなく「花火はテレビでいいや」くらいに思っていました。地元で花火大会と聞いても、子どもも大きくなった今、わざわざ行こうとも思わなくなっていました。

そんな私ですが、先の藤沢木工所の藤沢さんから「もしいらっしゃるなら場所取りますよ!」と言って頂いたこともあり、一度は見ておかないとと思い立ち、昨日ははじめての長岡花火に足を運んで来ました。


もう本当にすごい迫力でした!あの音と、衝撃を体で受ける感覚。地元では最後のクライマックスに打ち上げられるクラスの大花火が、2時間半くらいずっと続くような感覚と言えば良いでしょうか。

過去に見た友人からは「あれはすごい。泣けるよ」と吹き込まれ、また花火の前にも藤沢さんから「涙出てくるんですよ」と言われ、全米が泣いたという映画に泣いたことは一度もない私としては「そんなこと言われたら泣けるわけないじゃん」と思っていましたが、普通に泣けましたね。びっくりでした。花火見ながら涙が出るという体験は生まれてはじめてでした。


長岡花火の歴史は古く、今から150年前にも遡るそうですが、今のような象徴的な存在になったのは空襲で焼け野原になった長岡で戦後復興の象徴として花火大会が復活し、それが市民の希望として深く心に刻まれたことが大きかったようです。

また2004年の長岡を震源とする中越大地震では、市内は壊滅的な被害を受け、その復興を願って翌年に打ち上げられたのが名物の「フェニックス」と呼ばれる大花火だったそう。

終盤で打ち上げられるこのフェニックス。本当に見たことのないような規模の花火が、平原綾香さんのジュピターに合わせて約5分間ものあいだ上がり続けます。それは挫折をしても何度でも立ち上がるのだという長岡のシンボルそのものなのだと思うと、自然と涙が出てくるのです。今見ても泣ける。本当に素晴らしい花火でした。

ほかにも正三尺とよばれる花火玉が直径90cmもあるような巨大花火も。こちらも見たことのないくらい大きな花火にとても驚きました。これも長岡花火の名物のようです。

今回はご手配から当日のアテンドまで、家族一同藤沢木工所の藤沢さん、品田さんに大変お世話になりました。おかげで一生刻まれるようなすばらしい思い出になりました。お二人には心から感謝します。ありがとうございました!

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■長岡花火フェニックス(5分)
https://youtu.be/TuA9XQ1hC4U?si=GC19KWDCwIwjDQ-G


私が所属するJIA住宅部会では、今年度部会長の小山光さんの企画で「建築家の家づくりトーク」と称した建築家による家づくりトークシリーズを展開しています(内容はすべてYouTube公開されます)。

こちらはいわゆる設計者目線の”作品紹介”ではなく、実際の住宅事例をもとに、リアルな建て主さんとの家づくりプロセスを紹介するというもの。第2回目は私がご指名頂きましたので、2023年竣工の「越屋根の家」の家づくりプロセスについてお話しさせて頂きました。

「越屋根の家」は竣工までに2年半もの時間がかかりました。おかげさまで数多くの賞も頂きまして、我々にとっても代表作となった住宅です。その浮世離れしたビジュアルから、一体どんな人が暮らしているのだろう、自分たちとは縁のない世界の人なんじゃないかと誤解される方もいるかもしれませんが、実際の建て主さんは本当に素朴で、ほかの建て主さんとも何ら違いのない建て主さんです。

今回の話の中では、この建て主さんとの出会いや設計依頼のメール、実際にどんな要望を頂いたのかなど、建て主さんのご許可を頂いてかなり赤裸々な情報まで紹介させて頂きました。

最後には建て主さんからのお手紙まで。その文面を見ると、一般の建て主さんが設計事務所を選ぶ際に一体どこに迷い、そしてなにが依頼の決め手となるのかなどのヒントが詰まっています。

聞き手の小山光さんの引き出し方がうまいので、ついつい余計なことまでしゃべってしまったと動画を見返しながら反省しているのですが(恥ずかしい、、)あえてノーカットで公開していますので、普段セミナーや公開の場では話さないあれやこれやについてもお楽しみ頂けたらと思います。


■建築家の家づくりトーク#2
越屋根の家/関本竜太| 地域の風景を受け継ぐ越屋根という選択

https://youtu.be/q0-7TSh-p30?si=0EJFhWkHEPWgwek_

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26. 05 / 23

Living Heritage

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sekimoto

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> AALTO
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美術手帖のYouTubeチャンネルで、建築史家の松隈洋さんが解体がはじまってしまった旧香川県立体育館の問題に言及されています。国内における近代建築を残す意義や意味についてもとてもわかりやすく解説されていて、そんな素晴らしい建築を残せなかったことに胸を痛めつつ、松隈さんの熱弁に引き込まれ心を打たれました。

この中でフィンランドの建築政策についても触れて頂いています。フィンランドでは「The Finnish Architectural Policy」というものが1998年に出されました。これは国の教育省やアートカウンシルが発行元となり、フィンランド建築家協会SAFAが編集を行ったものです。

The Finnish Architectural Policy 1998
https://ace-cae.eu/wp-content/uploads/2024/10/FI-report.pdf

松隈さんも感嘆されていましたが、内容が本当に素晴らしく、序文をまず時の首相が書いていること、またその中でパーヴォ・リッポネン首相は、憲法で定められた「良好な環境に関する国民の権利」を実現する機会を作ること、また「国民には自分たちの環境に責任を持つ権利と義務の両方があり、その権利を行使するためにも建築に関する教育や情報の提供を強化する必要がある」ことを強調し、この建築政策がアールト生誕100年祭の年に出されたことに大きな意義と喜びを感じる、と締めくくっています。

良い環境はすべての市民にとって基本的な権利(A good environment is a basic right of every citizen)という考え方にもしびれますが、私は特にフィンランドの「Living Heritage(生きた遺産)」という考え方に共感を覚えます。

フィンランドでは築90年近いパイミオサナトリウムやマイレア邸といったアールトの建築遺産が、単なる観光スポットとしてではなく、今もなお何らかの形で使われ続けているという「動的保存」の考え方があります。それはまさに建築にとって最も理想的で幸せな状態であるともいえます。

そんなアールトの建築群はユネスコ世界遺産への登録に向けて秒読みの段階に入っています。どうか末長く残って欲しい。松隈洋さんの美術手帖の動画リンクは以下より。素晴らしいコンテンツでした。

◼️美術手帖YouTube・なぜモダニズム建築は壊されてしまうのか?
https://youtu.be/qe5RHnm60BI?si=RTQJ9jsgR0j3F-KK


[追記]
こちらは最新版(2022-2035)のフィンランド建築政策リンクです。

◼️The Finnish Architectural Policy 2022-2035
https://julkaisut.valtioneuvosto.fi/server/api/core/bitstreams/6b2cb52e-2623-46b8-9fb1-467108c34d11/content

1998年の声明から一歩進んで、気候変動や建築的持続可能性(Architectural sustainability)、「Design fo All」の推進、デジタル化の推進などが追加されています。また1998年の声明はEUの多くの国での建築政策モデルとなったことにも触れられています。

建築の価値を「技術的、芸術的、文化的な価値を持つ資本」と捉え、「建築の本質は文化・芸術である」ということを国が宣言している点も素晴らしいです。

冊子も堅苦しいものではなく、ポップでどこかの気の利いた都市の観光案内のようです。国民にまったく響かない国交省の無機質な文書も少しは見習って欲しいですね。
昨年9月、JIA住宅部会とSADI北欧建築・デザイン協会の仲間とともに、フィンランドにアールトの建築を訪ねる研修旅行に行って参りました。こちらは昨年のブログでもご報告したとおりですが、昨年末にこちらの旅行報告会をJIA住宅部会でひらかせて頂きました。

報告会は住宅部会のメンバー向けのものでしたが、この内容をこのたびYouTube動画として公開させて頂きましたのでお知らせします。動画編集は昨年末紅白歌合戦を見ながら自分でやりました笑

■JIA住宅部会|アールトツアー報告会YouTube動画 (案内役:関本)
https://youtu.be/qJjEPAProME?si=NHIVrC9XytixFG6g

内向きな旅行報告というより、フィンランドやアールトを知らない方にもその魅力が伝わるようにわかりやすく建物解説を交えてお話ししていますので、アールトのことをよく知らない方にも是非見て頂けると嬉しいです!

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少し前になるのですが、2月にSUUMOさんのYouTubeチャンネルで私の自邸「OPENFLAT」を取材したいという話があり撮影していただきました。

こちらが本日公開となりましたので以下お知らせします。

■SUUMO 住まいの買う売るちゃんねる
【ルームツアー】
建築家が設計した家族と繋がる自邸。日常に緑を取り入れた中庭のある暮らし

https://youtu.be/nO9Or-M45zk

ルームツアーでは、先行して公開されている相羽建設さんのルームツアー動画はご好評頂いているようで、すでに50万回以上再生頂いているようです。

今回はすべて自分で解説しないといけないので、ちょっと緊張している感じかもしれません、、苦笑。たださすがはSUUMOさん、当日の撮影チームのプロフェッショナルぶりはなかなか素晴らしかったです!

こちらもご興味ございましたら、是非ご覧ください。