【建て主アンケート】 小川の家|2021年竣工

[小川の家]
DATA
○家族構成:3人家族/ご夫婦+お子様(3歳)※設計当時
○竣工写真:https://www.riotadesign.com/works/21_ogawa/


■この一年を暮らしてみて

Q. 良かったこと/気に入っているところは何ですか?

【良かったこと】
庭の木々や植物から季節の移ろいを感じ、日々の生活が満たされるようになりました。また、庭で焚き火や果物の収穫が出来るようになったので、子供に様々な経験をさせることが出来るようになりました。あと、集合住宅に住んでいた時は、ハウスダストのアレルギーで体調が優れない時期があったのですが、それがなくなり健康で充実した日々を送ることができています。

【気に入っていること】
たくさんありますが、住みやすさ、デザイン、性能、周辺環境との調和、サイズ感、家事がしやすい間取り、ルンバ・食洗機・乾太くんなどの時短家電が使いやすい所です。

Q. これは失敗だった/後悔しているところはありますか?

失敗や後悔という訳ではないのですが、中庭を有効に使う方法を考え中です。また、生活してみると、窓を開ける機会が多くなかったので、開けない窓はフィックスでも良かったと思いました。

Q. 生活してみて、それまでの生活と変わったことはありますか?

エアコン1~2台で快適に生活出来るようになりました。また、太陽光パネルやパッシブな要素を入れて頂いたので、季節や天気に応じて家電を使う時間やスクリーンの開け閉めを考え、家じゅうの温度・湿度をコントロールすることを意識するようになりました。

■リオタデザインについて

Q. 設計事務所で家づくりをしようと思ったのはなぜですか?

最初はモデルハウスにも見学に行きましたが、ハウスメーカーだと自分が良いと思える家がなく、一生に一度の買い物なので、後悔したくないと思ったからです。

Q. リオタデザインをどのような経緯で知りましたか?

様々な設計事務所を調べている中で、リオタデザインのHPを見つけて興味を持ちました。

Q. リオタデザインに決めた理由は何ですか?

リオタデザインのHPや関本さんの本を読んで、ここなら理想の家が建てられるのではないか感じました。そして、関本さんに直接お話を聞いたり実際にオープンハウスに伺ったりして、その思いが強くなり依頼することに決めました。

Q. 弊社以外に検討した選択肢(ハウスメーカーや他の設計事務所)はありましたか?

工務店に直接依頼することも検討しましたが、最終的に間に設計事務所が入った方が、検査体制やデザイン性などがより良いものになると感じました。

Q. 設計依頼前と依頼後で、印象が変わったことはありましたか?

大きく印象は変わりませんでした。

Q. 家づくりのプロセスで大変だったことや、印象に残っていることはありますか?

書籍やネットで情報収集をしているうちに、性能の数値を意識するようになり、どこまで追求するのかについて悩みました。

Q. リオタデザインに改善してもらいたい点はありますか?

改善ではありませんが、デザインと性能の両立を更に突き詰めていってほしいです。


■その他思うことがありましたらなんなりと!

夜、庭で焚き火をして、家の中から眺めていると、とても幻想的で時間を忘れてぼーっと出来ます。この贅沢な時間は、リオタデザインで家を建てたからこそ得られた時間だと感じます。それから、関本さんをはじめ担当して頂いた元スタッフの矢嶋さんには大変お世話になりました。ありがとうございました。




[竣工2年目を迎えて] ~関本から

建て主のSさんがはじめて弊社にご相談にお見えになったのは2018年のこと。ご実家の所有地に家を建てたいというご相談でしたが、法的な問題などもあり、その後2年近くの中断期間を経て2020年に敷地を変更して設計が再開されました。

控えめな建て主ご夫婦からは特殊なプラン上のご要望は特にありませんでしたが、断熱性能や環境性能などについて熱心にお調べになり、住宅には高い性能を求められていました。

弊社もデザインと性能の両立を標榜しつつも、コストの壁もありいつも”ほどほど”のところで筆を置くことが多かったのですが、この案件ではもう少し踏みこんで、充填断熱など一般的な工法の枠組みの中でどこまで性能が上げられるのか、大きなチャレンジとなった案件でもありました。

わずかな小数点の数字を上げるのにこんなにも苦労するのか!と当時は戸惑いもありましたが、それゆえにこの家での設計経験は我々にとっても大きな経験値となり現在の設計にも活かされています。Sさんにはそういう意味からも大変感謝しています。

一方で、キッチン周りの収納についても事細かに条件を整理して下さり、我々も精度の高い設計をまとめることができました。生活感は残しながらも凛とした美しさのあるSさんのキッチンは、その様子を竣工写真からも窺うことができますが、この家に流れるSさんの美意識が端的に現れた場所であるようにも思っています。

繊細さと大胆さ、緻密さとざっくり感とが入り交じった「小川の家」は、我々にとってもお気に入りの仕事でもあります。本アンケートへのご回答、ならびに雨が続いて延期が続いた撮影にも根気強くお付き合い下さいまして誠にありがとうございました!引続き、末永いお付き合いをお願い致します。

また精度の高い施工を涼しい顔でご対応下さった(いや、我々の見ていないところで相当な苦労があったはずですが!)、松本建設さんにもこの場をお借りしてお礼を申し上げたいと思います。こちらもありがとうございました!

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