先だっては、照明プランナーの吉澤麻由香さんが所内でプチ照明セミナーを開催して下さいました。

我々の設計では、照明計画は実施設計の一番最後のフェーズで、これまでの設計内容を伏線回収するようにプロットしていきます。照明計画では、ただふわっと明るいという空間を作るというよりは、部屋全体の明るさ(アンビエント照明といいます)と、本を読む、料理をするといった目的を叶えるための灯り(タスク照明といいます)とを分けて考えます。更にそこに加えるとすれば、空間全体のムードを高めるための演出ですね。

この環境光/演出光/目的光の使い方について、とてもわかりやすく解説して下さいました。私はいつもこの照明計画を感覚的にやってしまうのですが、これからはもう少し科学的なアプローチで、JIS照度(lx)なども意識して計画をしていきたいと思っています。

まだ私は感覚的ながらも、経験があるので住宅についてはなんとなく配光の勘所がわかるのですが、若いスタッフはやっぱり基本から教えてあげないとこの難しい計画の要点はなかなか掴みきれません。

また照明カタログの見方などもこの日はスタッフ共々勉強させて頂きました。吉澤さん、ありがとうございました!また具体的な案件でご一緒しましょう。