こいずみ道具店に行った話を先日書きましたが、その時に「面定規」なるものがありました。

これは家具などのコーナーエッジをどのくらい丸めるか(アールを取るといいます)の目安に0.5mm刻みのアールを木材につけたもので、そこに親指を当てて直感的にアールの大きさを決めることが出来るというスグレモノ。

■面定規+花びらR定規
http://www.koizumi-studio.jp/item_kiki_hanabira.html

同じく小泉さんによる「花びらR定規」はすでに持っていたのですが(元スタッフ砂庭さんからのプレゼント)、この面定規も是非欲しいと思って買おうとしたら、小泉さんがひとつプレゼントしてくれるとのこと。

やった!!と思ったのも束の間、この面定規、角には最初はアールが付いておらず、「花びらR定規」を使って自分で削ってアールを付けるものなのだとか。

好きな樹種を選んでいいよ~と言われて選んだモンキーツリーでしたが、戸惑いつつも、折角なのでこの連休に自分で削って面定規を完成させることにしました。


さっそく平らな金ヤスリでゴシゴシと削り始めたのですが、これが思いのほか楽しい!

少し削っては「花びらR定規」を当て、アールがフィットするように注意深く削っていきます。R定規だけでなく自分の親指も当てながら、わずか0.5Rの違いを感じながら微調整をしていきます。


削りながらなるほどと思いました。

この面定規をつくる作業自体が、すでに一定の教育的効果があるんですね。自分で削りながら何度も何度も角を触っていると、そのうち目隠ししていてもそれが何アールか当てられるような気がしてくるのです。

ちなみに小泉さんの家具の角アールは「2.5R」指定なのだとか。以前その話を聞いたときは、「え、2Rか3Rでよくない?」「そんなに違いあるかな」と思いましたが、今はこう断言します。「それ、全然ちがいます!」

我々の仕事はつまるところ、この微差を「全然ちがう」ものとして認識できるかどうかなのでしょうね。


最後にオイルを塗ると、美しいモンキーツリーの木目が浮き上がりました。おもわず手を伸ばして弄んでしまいます。

これからはちょっと角アールにもうるさい(メンドクサイ)人になりそうです笑
小泉さん、こちらもありがとうございました!