
昨日はとある取材の立ち会いがあり、久しぶりに「紫陽花の家」に足を運んできました。「紫陽花の家」は2015年の竣工なので、すでに7年ほど経っていることになります。早いですね、、。家が出来たと同時に生まれた双子の姉妹も、この家とともにすくすくと育っているようです。
この日の取材テーマが「食」に絡めたテーマだったこともあり、建て主さんには無理を言ってご家族でお昼を作って頂き、いただきますまでを写真に納めて頂きました。そんな食卓を私も隠れてパチリ!
この日は気候も外の光も申し分なく、そしてなによりご家族の幸せな食卓が神々しいくらいに眩しくて本当に感動しました。私は住宅の設計において、どの空間を最も重視するかと訊かれたら迷わずダイニングと答えます。リビングではなく、ダイニングが家族の中心であるべきだと思うからです。
リビングは団らんというより、くつろぎの空間であり、時に個に浸る空間ではないかと思っています。朝「おはよう!」と言って慌ただしく朝食を取る場所、休日のお昼に「午後どうする?」とか言いながら昼食を取る場所、そして今日あった出来事を食卓を囲んだ家族に聞かせる場所。それは家族が家族であることを認識できる唯一の場所ではないかと思います。
そんなダイニングを私は明るく豊かに作りたい。
なんだか私の思い描いた理想の空間に、7年越しに出会えたようなそんな気分になりました。やっぱり、住まいは家族の器なのだと思います。
