以前より告知させて頂いておりましたが、拙著『伝わる図面の描きかた〜住宅の実施設計25の心構え』が本日発売となりました。

『伝わる図面の描きかた〜住宅の実施設計25の心構え』
関本竜太(著)|学芸出版社
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どんな内容の本なのかというのは、前回の告知やアマゾンなどの説明にもありますので省きますが、ここでは手元に届いた本をもったいぶって”チラ見せ”してみたいと思います。

まずは目次から。


こんな感じで、伝わりにくい実施設計における要になる考え方について、25章に分けて解説させて頂いています。なるべく説教臭くならないように、たとえ話などを交えて私なりに分かりやすく解説したつもりですが、伝わるでしょうか?

私のいつも書いているこのブログが、そのまま本になったような感じで読んで頂けたらと思います。



また編集担当の松本優真さんにリクエストしたのは、コラムページを充実させたいということでした。

とにかくこの手の本はムズカシイ「教科書」的なものになりがちです。所々でひと休みできるような場所を作りたいということで、私の仕事の考え方や、日頃思っていることなどをコラム形式でまとめてみました。同業以外の方でもなるべく楽しく読んで頂けるよう、がんばって6本も書きましたよ。



そしてこちらはお約束。カバーを外すと…水玉表紙になっております笑(前著の「おもてなし住宅のつくり方」もカバーを外すと水玉表紙)。しかしただの水玉じゃなくて、「図面の描き方」になぞらえてひとひねりしてあります。ディテールにも手を抜いていませんよ。

カバーをどう見せるかというのはとても大事な問題です。住宅なら内部はたとえ機能的に美しく作られていたとしても、街に向けた顔(ファサード)が整っていなければ、やはり人には伝わらないと思うからです。編集担当の松本さんには「美しい本でなかったら出す意味がない」とすら伝えていましたので笑、相当プレッシャーを受けて悩まれたと思います。

今回の装丁は美馬智さんによるものですが、案を見た時はこの写真を使ったか!という感じで意表を突かれました。とても良い感じに仕上げていただき、大変満足しています。こういう感覚は大事ですね。

カバーは写真版でもカバーを外した水玉版でも、どうかお好きな表紙でお楽しみ下さい!


事務所には約一週間ほど前に届いてスタッフにも配りました。

本の内容はいつも事務所のスタッフに言い聞かせていることばかりで、こんな”関本のお小言集”みたいな本をスタッフは開くのも苦痛だろうなと思っていたのですが、帰りがけにみんなから「サインしてください」と差し出されて、ちょっと内心ほろっときてしまいました。まぁスタッフなりに気を遣っているのでしょうが、、。

どうか皆様のお手元に届きますことを祈っております!あ、ちなみにポチッとしないと届きませんので、こちらは念のため申し添えておきます。

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さて、そんな本書の刊行を記念した【刊行記念オンラインセミナー】を行います!


■「設計者×工務店の本音トーク~住宅のゲンバをめぐる建築夜話」
関本竜太×初谷仁(大和工務店)
『伝わる図面の描きかた』(学芸出版社)刊行記念

日時:3月23日(火) 20:00~22:00
会場:オンラインによるリアルタイム配信
詳細・お申し込み:
http://bookandbeer.com/event/20210323_zumen/


筆者(わたし)によるブックレビューや、本書の題材となった住宅「KOTI」とはどんな家なのか設計者の視点からご説明させていただくのに加え、後半はKOTIの施工を担当してくださった大和工務店の初谷仁さんにもご登壇頂く予定です。

普段建築を語る時に、設計者がさも自分一人で建てましたみたいに語るのってどうなんだろう?と思っていました。ここはひとつお手紙(図面)の返信をもらうような気持ちで、作り手(施工者)と膝を交えてお互いのホンネを語り合いたいと思います。【設計者x現場監督】という史上初?のクロストーク、どうかお楽しみに!


申し訳ありませんがセミナーは有料となっております。サイン入り書籍付きのチケットもあり、こちらだと少し割安になるようです(ただし書籍はイベント後の発送)。当日参加できなくても、申し込んでおけば二週間のアーカイブ視聴が出来るようです。

本を読んで興味を持って下さった方は、是非こちらもご参加頂けると嬉しいです!