16. 06 / 29

骨組み

author
sekimoto

category
> 仕事
> 思うこと



骨組みの空間を見るとイイなぁ、といつも思う。骨組みの空間はどんな空間にも化けることができる。可能性をいっぱい秘めた産まれたばかりの赤ん坊のように。

この骨組みの魅力に触れるたびに、自分はいかに常識に縛られているかを思い知る。私はこの空間があれば十分だ。金物なんて見えていて構わないし、仕上げだっていらない。

でも実際には、季節の変化に耐えられるよう断熱材が、安全のために手摺りが、快適性のために設備機器が、美観のために仕上げが施されて無事クライアントに引渡される。

私はいつか骨組みだけの家に住んでみたい。それはきっと原始人のような生活かもしれない。何もないから不具合も起こりようがない。秘密基地のようできっと楽しいと思う。