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sekimoto

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えっと、誰?

誰って決まっているじゃないですか。水玉シャツに色メガネといったらあの人しかいませんよ。ちなみに息子に「これ誰だかわかる?」と聞いたらソッコーで「お父さん!」と答えました。へぇわかるんだ。ちょっと感動。

なんでわかったの?と聞くと、「だって水玉シャツ着て、メガネかけてるし」と。この風貌、家族の中でもアイコンとなりつつあることに、ちょっと複雑な心境です。

もとい。

エクスナレッジの『建築知識』という建築専門誌で今月(10月号)より連載を持つことになりました。タイトルはずばり、


あの違うんです。ちょっと説明させてください。

このタイトル考えたのは私ではありません。誰って決まってるじゃないですか。エクスナレッジが生んだ敏腕編集者、無茶振りと押しの強さだけでこの業界をのし歩く男、N山さんしかいません。

かつてN山さんに取材してもらった建築知識4月号の記事で、そのタイトルを私に「普通っ!」と斬られてしまいましたからね。根に持っているわけです。

最初に初稿が手元に届いたときにタイトルを見て、思わずのけぞりましたよ。しかしスタッフに見せると一同爆笑でした。

ウケた。もうこれで決まりです。面白ければすべてはオーライ。N山さん、グッジョブ!そして担当に、エクスナレッジきっての才女と噂されるU野女史をつけて下さいました。N山さん、ナイスプレー!


この連載でやろうとしていることは何か?

それは、住宅の設計は一見すると取るに足らないような基本の積み重ねなんだよ、ということなんです。表現に走りすぎて奇をてらうと、必ずそのとばっちりを受けることになります。「自然ナメんな」ということが起こります。

一見きれいに納まっているように見えても、数年後には不具合が起こったり、手垢まみれになってしまったり。「デザインへのこだわり」と言えば聞こえはいいですが、その結果として工務店やお施主さんに迷惑をかけてしまうのはいかがなものか?と思うわけです。

かといって、過度に守りに入ったようなものは必ずしもお施主さんは求めていません。既製品を並べておしまいというわけにはいかないのです。なぜなら、我々に依頼されようというお施主さんは、他にはないプラスアルファの価値を求めていらっしゃるからです。

イメージは「本場フランスで修業した三つ星レストランのシェフが教える本格レシピ」ではなく、「今日の献立にすぐに使える栗原はるみレシピ」みたいなものでしょうか。

果たしてそんなものを”流儀”だなんて言って良いものかわかりませんが、(ほら無茶振りするから苦しくなるじゃないか!)なんとかその名に恥じぬものをご紹介してゆきたいと思います。

専門誌ですから、一般の方が目を通すようなものではありませんが、専門家の皆さまはどうかお手柔らかにお付き合いください!