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sekimoto

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先に書きました中庭改修の足場がようやく外れ、中庭が生まれ変わりました。

外壁の打合せではよく「メンテナンスフリーでお願いします」というご要望を頂きます。メンテンスフリー、いいですね。まったくをもって賛成です。

ですが私の家はそれに反して本当に手のかかる家なんです。なんといっても外壁に木を張っているんですから。定期的に再塗装も必要です。しかも足場を掛けないと高所には手が届きません。

一体なんてことしてくれたんですか!こんな手のかかる家を。
これがクライアントなら今にもお叱りのお言葉を頂戴しそうです。
でもいいんです。だって私んちなんですから。

でも思うんですけどね、手かければいいんじゃないですか?

手のかからないお子さんがご希望ですか?ドラマに出てくるような。でも自分の子供はかわいいでしょ?まったくをもって手がかかる。でもそれが愛着なんです。

というわけで、私としては少々傷みの目立ってきた我が家の外壁に、オイルを塗る日を実はとても楽しみにしていたんです。実は我が家の外壁、竣工以来”無塗装”です。何にも塗ってません。レッドシダーに何も塗らないで何年持つかの壮大な実験をしていたんです。

結論…8年。正確に言うともっと持つと思うんですけどね。ヒビが入っているところもありますし、もう見るに見かねてというか、これ以上引き延ばすと取り返しのつかないことになるような気もして、ここらで塗装に踏み切ることにしました。

待ってろよ、今塗ってやるからな!



わかるでしょうか?上がBeforeで、下がAfterです。
もうちょっと寄りで見てみましょうか。



だいぶきれいになりました。今回調色にもちょっとこだわりまして、いつもはキシラデコールを単色で塗るのですが、現在のちょっとくすんだ外壁も意外と気に入っていまして、これを単色で塗りつぶしてしまうのはちょっともったいないなあと思っていました。

そこでキシラデコールの色を薄めて、やすらぎ(乳白色)とチーク色を9:1に配合してもらいました(チークが1ね)。チークが1なのに、案外しっかり色が付くこともわかりました。この実験結果はまた今後に活かしたいと思います。

玄関もこの通り。



こちらは、やすらぎとピニーを5:5に配合しています。もうちょっと黄色くなるイメージだったんですが、自分でもちょっと予想外の色になりました。これはこれですごくいい感じです。

足場が外れてなんだか家を新しくしたような気分です。
リフレッシュして、家も喜んでいるように見えます。



今回施工は、この家を建ててくれた堀尾建設さんにお願いしました。堀尾さんはいつも本当に対応が良くて、その後も何かと細かいお手入れをお願いしています。

これから家を建てようという方は、工務店さんとの関係は本当に大切にした方が良いと思います。いったん関係がこじれてしまうと、困ったときにもう電話できなくなっちゃいますから。

それは設計者とも同じですけどね笑

我が家も9年目に入りました。最近ますます魅力が増してきたなあとしみじみ思います。空間の魅力って愛着なんでしょうね。