11. 06 / 10
ピノキオ
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sekimoto
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> 仕事
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慌ただしい日々は続きます.
今日は現場を2件ハシゴして上野で打合わせ.朝8時に事務所を出て,帰社したのは20時過ぎ.首都圏を遊牧民のようにひたすらに移動していました.
写真は小平で進行中の『くじらハウス』.
子どもの頃好きだったピノキオに,鯨に呑み込まれるという話がありました.ランプに照らされた鯨のおなかの中の様子を今でも覚えているのですが,この住宅の架構を考えているときにふとそんなことを思い出しました.(僕の記憶違いでなければ….人に話したらそんな話は知らないと言われました)
なかなか迫力ある空間です.現場はまだまだ続きます.

11. 06 / 09
LCCM住宅見学
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sekimoto
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> 建築・デザイン
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今日はスタッフとクライアントのSさんもお連れして,つくばの建築研究所内にあるLCCM住宅(設計:小泉雅生氏)を見学してきました.LCCM住宅というのは,ライフサイクルカーボンマイナス住宅の略で,なんだか難しそうな名前ですが,早い話が”究極のエコハウス”ということになります.
住宅は建設時にCO2を排出し,その後も排出を続けます.バイオマスエネルギーの利用や,省エネルギー,高断熱仕様などによって生活によるCO2排出量を限りなく削減してゆく(カーボンニュートラル)こともできますが,このLCCM住宅ではそうした工夫と併せて,通常の住宅の2軒分にもあたる8KWの太陽光発電システムを組み込むことで自発的にエネルギーを作り出し,建設時と生活によるCO2(ライフサイクルカーボン)を最終的にマイナスにしてしまおうという意欲的な取り組みです.
いわゆるエコハウスというと,ハードとしての設備機器に依存したものや,昔の生活に回帰したようなノルタルジー型に別れることが多いのですが,この住宅は現代的な生活スタイルと昔ながらの縁側的生活をうまく組み合わせていて,実験住宅とはいえ現実的で十分に住める家であるように感じました.
なかでも通風と日射調整機能をあわせ持つ,可動式の縁側ルーバーはなかなか秀逸.パッシブによる蓄熱床や通風の仕掛け,空間の緩やかな仕切り方などもいろいろと参考になりました.


11. 06 / 08
打合わせ風景
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sekimoto
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> 仕事
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建築の本質はプロセスにあるとすれば,クライアントとの打合わせはその醍醐味のひとつでもある.事件は現場で起こっているかもしれないが,建築はやっぱり会議室からはじまる.
クライアントの声を手がかりに,じっくりじっくり考えたこちらの考えをぶつけてみる.すんなり受け入れられることもあれば,そこから延々と議論が続くこともある.ただ我々の設計の打合わせでは笑い声が絶えない.実際本当に楽しい.
クライアントの意外な視点に目から鱗が落ちることもあるし,行き詰まっていたものがドライブしはじめる瞬間もある.このライブ感がたまらなく好きだ.
建築のプロセスで最も大切なのはコミュニケーションだ.図面も模型も単なるコミュニケーションツールに過ぎない.丹念に作り込んだ模型を真剣な眼差しで覗き込むクライアント.正しい建築というものはなく,そこには正しいプロセスと決断だけがある.それこそが建築をつくる.
ご近所に住むKさんご夫婦は,打合わせにはいつも自転車でやってくる.どんどん出来上がってゆく設計に期待を寄せながらも,できあがってしまうとつまらないとつぶやく.
マァ,その気持ちもわからないでもない.
11. 06 / 03
あらわしの魔力
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sekimoto
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> 建築・デザイン
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解体の現場に立ち会うと,仕上げの下から現れた生々しい素材感や構造にゾクゾクすることがある.天井をはがしたときに現れる小屋組み,外壁をはがしたときに現れる柱.そしてそれをそのまま残したい!という衝動にかられる.
けれども一方ではそんな感覚的な話とは別に空間には機能が必要で,美観やメンテナンス,音や温熱環境や設備などいろんなことを考えると,リフォーム計画ではやはり天井は張るべきとの結論に至ることが多いのが現実だ.
お施主さんからしたら生活にそこまでの冒険は求めていないわけで,我々としても納まるべきものが納まって少しほっとしたような,でも少し残念なような複雑な気持ちになる.
写真はとある現場の既存タイルをはがしたブロック塀.この後下地を整え,再び吹付け塗装を施す.ただこの塀を見たとき,思わずスタッフと共に「おー!」と唸った.この迫力は石張りでもきっと敵わないだろう.
ただやはりそこは,このママというわけにはいかないので,この状態は工事中で見納めになることだろう.できることなら,このまま持ち帰って事務所の壁に張り付けたいくらいの存在感である.
11. 06 / 01
撮影,そして…
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sekimoto
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> 仕事
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今日は昨年末に竣工した西大泉のFILTER(U邸)の竣工写真撮影に行って来ました.
カメラマンは久しぶりに私です.腕が鳴ります.
天気予報では”一瞬晴れ”.しかし結局太陽は出ませんでした.
でもその代わり室内は柔らかい光の写真が撮れました.
このU邸は厳しいローコスト住宅でしたが,とても美しい佇まいの住宅です.
自らシャッターを切りながら「イイネ~イイネ~」と何度も心でつぶやいてしまいました.お住まいになっているお施主さんのセンスに依るところも大きいような気がします.写真はまた後日まとめて作品にアップします.
撮影の後はUさんが手料理を振る舞って下さいました.当初撮影は私だけだったのですが,施主のお子さんのたってのリクエストで,担当スタッフの三浦も途中参戦です.三浦はどこに行っても子供に人気があります.
Uさん,とっても美味しかったです.竣工した後にこうしてお施主さんと囲む食卓はいつも楽しく時間が経つのを忘れてしまいます.あ,今回参戦できなかったご主人はこれを読んで悔しがっていることと思います.次回は是非ご一緒しましょう!


