
傾斜地の住宅,DIVE(C邸@柏)の現場にて.
写真はコンクリート打設直前の,構造事務所を交えての配筋検査とその後の打合せの様子.今回は基礎打設の段取りから,配筋,アンカーセットに至るまで異例づくめ.現場も大混乱!工務店も未経験の領域なら,我々とてこれまで経験のしたことない工事で,関係者は常に緊張状態が続いています.写真からもそんな空気が伝わるでしょうか?
でもこんなことを言うと不謹慎かもしれませんが,私はそんな困難な現場が楽しくて仕方がありません.設計中は大いに悩むんですが,一度は自分たちで答えを出したものを,現場の方々がどのように実現してゆくかというプロセスに興味があるのです.そしてそれが目の前で形になってゆく.興奮しないはずがありません.
ただ今回はさすがに我々でも想像力が追いつかず,つい現実に負けそうになりました.つまり,それはさすがに無理だろう,とか,どうやったら施工できるのかイメージができないといった状態です.
でも本当にすごいと思うのは現場の職人さん.職人さん達にとっても,毎回がはじめての連続だと思うのですが,積み上げてきた技量が応用を可能にしているのでしょう.我々の想像力をひょいと乗り越えて,不可能を可能にしてくれるのです.コンクリート打設中の彼らの背中を見ながら,すごいなあとひたすらに感心(尊敬)していました.
建築はそんな職人さん達の腕に支えられているのですね.立場的には我々は”先生”などと呼ばれていますが,きっと彼らは自分たちが一番エライと思っているに違いありません笑.ハイ,私もそう思います!

