埼玉会館・彩発見「前川國男 建築見学ツアー」へ。1966年竣工の埼玉会館は前川國男氏にとっても、はじめての全面打込みタイル施工案件にして、建ものを分棟のように分けてエスプラナードを通した、のちの豊かな外部空間を持つ埼玉県立博物館へとつながる構成。
埼玉会館へは息子の美術展があり過去何度も足を運んだが、小ホールから大ホール、バックヤードまですべて見学できたのは今回が初めて。内部は細部まで丁寧に作り込まれ、今も県民に愛される建築は、先の「建築のラグジュアリー」で言うところの「敬意と愛着によって長く使われるラグジュアリー」そのものだとも思った。
大ホールの栓の木に包まれた空間も素晴らしかったけれど、はじめて足を踏み入れた小ホールが、スケールや設えの密度が濃厚で吸い付くような身体感覚がとても良かった。また何より、スタッフの方の愛情溢れる詳細な説明がとても楽しかった。
空間に宿る愛着は、ディテールもさることながら前川國男さんの人となりに宿っているものが大きいのかもしれない。前川國男はアールトに似ているとずっと思っているのだけれど、そういうところもアールトによく似ているような気がしている。
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