
昨日は浅野智史さんのご自邸の入居後の内覧会に。住戸は内井昭蔵氏の設計した名作、桜台コートビレッジの一住戸をリノベーションしたもの。
最近見た住宅の中でも印象に残る住まいだった。ご家族の丁寧な暮らしぶりに加え、浅野さんの内井建築に寄せるリスペクトや生活に注がれた眼差し、繊細なディテール、そして熱意が引き寄せたミラクルの積み重ねが、オリジナルで唯一無二な空間へとつなげていたように思う。
素材や色彩の選択の的確さもまた、浅野さんの建築家としてのポテンシャルを証明していた。山中祐一郎さんの事務所から独立され、これからきっと活躍されていかれる方に違いない。
ただこの満たされた静かな余韻の由来を思うと、生後半年の赤ちゃんを抱えながら、彼の熱弁を嬉しそうに聞いていた奥さんの姿がすべてだったような気がする。とても幸せな光景だった。若い夫婦の住まいにあるのはそれだけで良いのだ。
浅野さんおめでとうございます。どうかお幸せに。そしてこれからも期待しています!


