去年4月に小泉誠さんのお店に立ち寄った際、窓辺にかかる謎のこいのぼりに目を奪われました。あれはなんだろうと調べたら、テキスタイルデザイナー須藤玲子さんによるものだとわかりました。

その取り組みを知るにつれ、いつか実物を見てみたいと思っていたのですが、今月日本橋三井タワーでこのインスタレーションが見れる、しかも昨日は須藤玲子さん自身によるギャラリーツアーがあるというので迷わず申し込みました。

足を運んでびっくり!

そのインスタレーションもさることながらなのですが、それぞれのこいのぼりに使われている生地にも全てストーリーがあり、国内を代表する職人や生地メーカーによる希少な技術が使われていたり、説明なしでは気づけないようなこだわりや、気の遠くなるような複雑な工程を経て作られた布たちばかり。

建築の世界にも高い山脈がありますが、テキスタイルの世界にもそびえ立つ高い山脈の頂を、束の間垣間見たような気がしました。

それを実に楽しそうに、そして自分ごととして語る須藤さん。

ジブリの「ハウルの動く城」に、ソフィーが好きなものを語るとみるみる若返っていくシーンがありますが、テキスタイルの魅力を語る須藤さんは本当に活き活きしていて、そのキャリアからもっと重鎮のような方を想像していたのですが、そのギャップにすっかりファンになってしまいました。

話しかけると、初対面の私にもにこやかにご対応下さいました。ミニこいのぼりが買える場所も教えて頂いたので、帰りに立ち寄り早速一匹ゲット!私も5月まで窓辺に下げて楽しみたいと思います。

日本橋こいのぼりなう! (3月30日まで)
https://tokyo-creativesalon.com/events/nihonbashi02/