
板金職人の新井勇司さんより、書類と一緒にこんなものが届きました。なんと銅板の折鶴(!)
卓越した板金仕事の美しさは、私は折紙によく例えます。たとえば折鶴は誰しも一度は折ったことがあると思いますが、達人が折る折鶴にはシワ一つなく、全体に張りがあって一目でその違いが分かります。それは迷いなく最小限の手数で仕上げているからなのでしょう。
新井さんの板金仕事のすごいところは、やっていることはとてつもなく高度なのに、それを見ると自分にでもできるんじゃないかと思わせるところにあります。卓越したプロの仕事ってそうですよね。あまりの鮮やかさに思わず真似したくなるのだけれど、やってみると全く違うものにしかならない。「ほら簡単でしょ」その言葉についだまされてしまうのです。
この折鶴がそうです。
「ほら簡単でしょ」新井さんの声が聞こえてくるようです。

板金職人・新井勇司さん
