皆さま、昨晩の史上最強クラスの台風(ハギビス)ではご無事だったでしょうか?
台風といえば、昔は氾濫した川を見に行ったり、天井からの雨漏りに洗面器をならべたり、むしろわくわくした思い出があるのですが、建築を生業とした今ではその逆で枕を高くして眠れません。
過去には川べりに建てた住宅も多く、昨晩はテレビとネットの河川の氾濫情報を複数立ちあげて、それぞれの住宅やそのご家族の安否を祈っておりました。それ以外の住宅も、屋根が吹き飛ばされないだろうかとか、雨漏りしていないだろうかなど心配は尽きませんでした。
我が家は玄関のガラスの所から水がしみ出てきたほか、意味不明な位置に水が溜まっていたといったことがありましたが、全体には被害はありませんでした。なんでしょう、建て主さんから漏水のメールが来ると震え上がるのですが、我が家に水が入っても私は何とも思わないんですよね、、笑
来週は「扇の家」の引渡しもあります。植えたばかりの植栽がなぎ倒されないだろうかと心配で、昨日は土砂降りの中、木を紐で縛りに行きました。
功を奏したかはわかりませんが、今朝も見に行くと木も住宅も無傷で心から安堵しました。建て主さんも気が気ではありませんよね。引き渡し前というのは本当に緊張感の連続なのです。
◇
そんな「扇の家」には玄関先にくさり樋を付けています。
タニタハウジングウェアさんのensuiという商品で、過去にもよく使っているのでうちの建て主さんにはお馴染みかと思いますが、昨日の土砂降りではありえない量の水が流れていました。それなのに、水一滴もその外にこぼしていないんですよね。
開発を担当された岡田さん関口さんの顔を思い浮かべ、「いい仕事しているなぁ!」と雨の中束の間の感慨にふけったのでした。もちろん無傷だった住宅を施工された松本建設さん、植栽を植えられた小林賢二さんにも敬意を表したいと思います。
自然の脅威の前には無力ですが、日々の備えと人々の志によって我々は守られているのでしょうね。
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