所沢方面に足を延ばした帰り道、ふと思い立って所沢聖地霊園へと立ち寄った。学生時代に見た池原義郎氏設計の礼拝堂がまだあるのか、あればその姿をもう一度見てみたいと思ったからだ。
礼拝堂は20年以上も昔の記憶のままそこにあった。管理事務所に見学したい旨を申し出ると、係の方が快く開けてくれた。
学生の頃訪れたとき、それをどう思ったかよく覚えていない。若すぎたのだと思う。少なくとも、今日見たこの感動を越えるものではなかったと思う。
礼拝堂は1973年に完成し、74年に建築学会賞を受賞した。時代性によるものか、北欧建築からの影響が色濃く見られた。誤解を恐れずに言えば、アスプルンドの森の葬場と、シレンの学生教会に通じるものがあった。
『建築が目に見えぬ心の発現たり得るためには、建築がつくられていく全課程の中で、建築にたずさわった者の気持ちの大きな傾注がなければならない。つくるものの気持ちをこめすぎてあまりあることはない』(池原義郎)
北欧に行っている場合ではない、と思った。国内にもこんなに素晴らしい建築があるのだ。最後にアプローチのシークエンスについて、動画を添付したので追体験して頂きたい。
◇
アプローチからメインホールへ至るシークエンス(動画)
category
STAFF (88)
建築・デザイン (263)
仕事 (616)
思うこと (255)
子ども (69)
遊び (11)
イベント (107)
生活 (245)
社会 (120)
メディア (178)
はまりもの (47)
NEWS (7)
大学 (57)
未分類 (6)
旅行 (36)
OPENHOUSE (81)
弓道 (6)
タニタハウジングウェア (19)
北欧 (93)
告知 (35)
温熱 (10)
建て主アンケート (3)
AALTO (32)
ディテール (13)
設計相談 (4)
オープンデスク (26)
動画 (26)
オンライン (35)
アワード (4)
求人 (5)
家具 (1)
muni (6)