
グラフィックデザイン事務所tobufuneの事務所計画は、ただ本棚が沢山あるというだけではありません。スタッフの増減にフレキシブルに対応できる可変デスクシステムや、窓の開閉、階段上部の本をどのように取り出すかなど細部に至るまで手を抜かずに解決しています。
この小さなスペースに、知恵を絞りきるとここまでできるのだということを、わかりやすく動画にまとめましたのでご紹介したいと思います。
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[高所足場パネル]
デスク脇の腰壁パネルを外すと、階段上部に渡す足場板にすることができます。もちろん人が乗れるよう強度を担保しています。上部に上がるための脚立はキッチン下にすっぽり納まります。
またこの脚立を使えば、高所の本も女性スタッフであっても容易に取り出すことができるというスグレモノです。
[可変デスクシステム]
スタッフの増減に合わせてデスクを増設、あるいは減らすことができます。デスクを取り外した後は元通り本棚に戻すことが可能です。
ちなみに、取り外した棚板やカウンターは、奥の水回りに設えた専用の棚に収納することができます。ちなみにこの下は既存の浴槽です。賃貸のため浴槽を外すことができず、浴槽をすっぽりシナランバーで囲って棺桶状態にしてます。もちろん蓋をあけて浴槽内にも収納することができます。


ギミックのように見えるかもしれませんが、全力で解決した結果そうなったということで、本人はいたって真面目です。今回は事務所の計画でしたが、これらのいくつかは、住宅でもそのまま応用できそうです。
たとえば可変デスクは、ライブラリが勉強部屋になったり書斎になったり、家族の変化にも追従してくれそうですね。

この状態ではまだ肝心の本が入っていませんので、まだ完成とは言えません。本がまたびっしり入った状態で、また再撮影させて頂こうと思っています。またその時期を楽しみにしていて下さい。
tobufuneさんの、益々のご発展をお祈りしております!
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