今から10年くらい前,僕がまだフィンランドに留学していた頃,バックパッカーとしてフィンランドにやって来ていたひとりの建築学生がいた.ヘルシンキ周辺の建築情報を教えながらも,見せてもらった彼のスケッチブックには旅先での建築がびっしり描かれていた.それがのちの建築家,光嶋裕介くんとの出会いだった.
彼はその後大学を卒業してドイツへと渡った.帰国後,独立の相談に事務所に訪ねてきた時は,僕も少々上から目線でアドバイスなどしたような気もする.
彼はその後,神戸女学院大学の元教授で武道家でもある内田樹(たつる)さんより自宅の設計依頼を受けるという幸運に恵まれる.彼にとってはじめての設計依頼となるその家づくりの顛末は,「ほぼ日」でもコラムが連載されている.とても読みやすく面白いので,是非一読してもらいたい.
ほぼ日刊イトイ新聞・みんなの家
彼のコラムを読むと,僕にとってはじめての設計依頼であったカフェmoiのことや,ILMA(Y邸)のことなどがつい昨日のことのように思い出される.そう,建築家にとっての処女作はどこからそんなにというようなバイタリティとエネルギーが沸き上がってくるものなのだ.
彼の「凱風館(内田邸)」の設計案はその後若手建築家の登竜門でもある「SDレビュー」にも入選したとの報せを頂き,今日はその入選展へと足を運んできた.幸運にも彼とも会場で会うことができ,しばし立ち話をした.
才気とバイタリティにあふれる彼の建築は,もっと自分の我を前面に出したようなものではないかと勝手に想像していたのだけれど,その手法は丹念にクライアントや材料や敷地に耳を傾けて作られていることが,そのプレゼンを見てもすぐにわかった.
これからきっと僕よりもずっと活躍してゆくであろう彼に,またしても上から目線からの感想を許してもらえるなら,彼ならきっと条件やクライアントが変わっても自分を見失わないで設計を続けてゆけるだろうと思った.
さらなる高みを目指してがんばってください.期待しています.
彼はその後大学を卒業してドイツへと渡った.帰国後,独立の相談に事務所に訪ねてきた時は,僕も少々上から目線でアドバイスなどしたような気もする.
彼はその後,神戸女学院大学の元教授で武道家でもある内田樹(たつる)さんより自宅の設計依頼を受けるという幸運に恵まれる.彼にとってはじめての設計依頼となるその家づくりの顛末は,「ほぼ日」でもコラムが連載されている.とても読みやすく面白いので,是非一読してもらいたい.
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彼のコラムを読むと,僕にとってはじめての設計依頼であったカフェmoiのことや,ILMA(Y邸)のことなどがつい昨日のことのように思い出される.そう,建築家にとっての処女作はどこからそんなにというようなバイタリティとエネルギーが沸き上がってくるものなのだ.
彼の「凱風館(内田邸)」の設計案はその後若手建築家の登竜門でもある「SDレビュー」にも入選したとの報せを頂き,今日はその入選展へと足を運んできた.幸運にも彼とも会場で会うことができ,しばし立ち話をした.
才気とバイタリティにあふれる彼の建築は,もっと自分の我を前面に出したようなものではないかと勝手に想像していたのだけれど,その手法は丹念にクライアントや材料や敷地に耳を傾けて作られていることが,そのプレゼンを見てもすぐにわかった.
これからきっと僕よりもずっと活躍してゆくであろう彼に,またしても上から目線からの感想を許してもらえるなら,彼ならきっと条件やクライアントが変わっても自分を見失わないで設計を続けてゆけるだろうと思った.
さらなる高みを目指してがんばってください.期待しています.
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