
先週のかざみちの家と立て続けになりますが、昨日は西新小岩で進めていたKOTI(I邸)が上棟しました。
建て主のIさんとは、資金のこと、地盤のこと、土地取得上のことなど、挙げたら切りがないほど多くの困難を乗り越えてここまで辿り着きました。
Iさん、引続きプロセスを共有して現場も楽しみましょう!
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さて現場がはじまり、ここで今回の工務店さんについてもご紹介しておきたいと思います。今回現場で采配を振って下さっている監督は、大和工務店の初谷仁さんです。
大和工務店さんには、過去にもお見積りをお願いしたことがあったのですが、その時は金額が折り合わず、今回は私から指名をさせて頂きこの工事を担当して頂きました。
過去に金額が折り合わなかったにもかかわらず、今回特命としたのには理由があります。それはシンプルに、この人と一度仕事がしてみたいと思ったからです。
前回の見積りではこんなことがありました。それは少し難しい納まりのある住宅だったのですが、まだ積算の段階にも関わらず、その部位の詳細な施工図を描いてきて、こうやったら上手く納まると熱心に指南して下さったのです。
それは単なる親切心というより、自分達が実際にやるということを強くイメージしての行動だったのだと思います。結局金額が折り合わずお願いすることはできなかったのですが、私はこういう熱い仕事人が大好きです。
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現場は昨日上棟しましたので、通常の現場ではここから細かい納まりなど施工図のやりとりがはじまるのですが、初谷さんからはまだ上棟前、基礎工事中だというのに現場造作の細かい施工図がバンバン送られてきます。(施工図というのは現場で工務店が描く製作前の確認図面のことです)
それがこちら。

おそらく、初谷さんの中では間もなく”竣工”してしまうに違いありません笑。熱心な監督とはずいぶん仕事をしてきましたが、上棟前にここまで詰め切る監督ははじめてです。
どうやら初谷さんは何事も先読みするタイプの人間のようです。それは私とほぼ同じ気質とも言えるかもしれません。(生まれ年も私と同じ1971年。他にも、すぐに仕切りたがる癖も私とそっくりです笑)
我々の設計は「詰め将棋」だとよく言われます。
頭の中でシュミレーションを重ねながら、何十手も先を織り込みながら設計をしてゆきますので、我々の図面はいつも膨大な密度になってしまいます。
初谷さんはそんな我々の図面を前回の積算で初めて見て、我々と仕事がしてみたいと強く思ったそうです。ちなみに、今年の2月頃に上げたブログは、この住宅を巡ってのやりとりになります。
この歳になると、こういう仕事人との仕事が楽しくて仕方がありません。初谷、半端ないって。今回そんな”チーム詰め将棋”による現場、ますます楽しみです!

