クライアント宅にて5時間半の打合せ後、事務所に戻って編集者さんと4時間の打合せ。昨日は打合せに暮れた一日でした。

以前も書きましたが、次号の「建築知識ビルダーズ」はホテリアアルト特集。最初は特集ではなく、巻頭記事書いて下さい的な話だったのですが、設計者の益子義弘先生にもご協力を頂き、撮影陣が現地にも赴き、提供頂いた膨大な図面や資料を前にして、木藤編集長も腹を決めたようです。

それにしても、昨日見せて頂いた計画時の図面にびっしり書き込まれた益子先生直筆による指示、スケッチ、つぶやき?の数々は実に示唆深く楽しいものでした。

実際に宿泊し、妄想し、仮説を立て、こうに違いない!からのちょっと答え合わせ。え、そういうことだったの?だからあそこはそうだったのか!でもそれならどうしてここはこうなのだろう?

答えといっても完全な答えじゃないんですね。真相は闇の中、すべては益子先生の頭の中。

私も一応は設計者のはしくれですから、益子先生による設計の追体験というか、私の設計アプローチとずいぶん異なる思考、嗜好、指向、そして試行の数々に触れ、知恵熱が出そうなくらい触発されました。そこらの推理小説を読むより100倍も楽しい時間を過ごさせて頂いております。

木藤編集長から当初託された2000字あまりの原稿は、大幅に超過して現時点で6000字に迫っています。まだまだ増えそう…。ことの収集は木藤さんにお任せするとして、私はしばしこの与えられた幸せな仕事(ミッション)と向き合いたいと思います。

木藤さん、差し入れありがとうございます!
というか、本人が一番嬉しそう?