国立新美術館のミュシャ展に行ってきました。
高さ6mものスラブ叙事詩をテーマとした作品群をどのように描いたのかにも興味がありますが、その絵の背景にあるメッセージにも強く引き込まれました。風景画とも宗教画とも異なるそれらは、一種の”暗号”のようでもあり、スラブ民族が歩んできた歴史とその意味性とが幾重にも重ね合わせてあります。
国家の未来はその歴史を正しく理解し認識することからはじまるというミュシャ。我々は我が国の歴史を正しく認識しているでしょうか。厚い歴史書を紐解くのは骨の折れる作業ですが、その膨大な情報を一切の文字を使わず、キャンバスに表現したミュシャの作品は、まさしくチェコの宝と言うべきものかもしれません。またそれを可能にするのが芸術の力なのですね。
展覧会は6月までですが、行かれた際はどうかイアホン解説を借りられることをお勧めします。絵に描かれたモチーフの何気ない仕草や表情、構図に至るまですべてに意味があり、予備知識もなく眺めてもさっぱりわからないかもしれません。単に眺めて「きれいだな」とかいう絵ではないんですね。でもそこに封印された謎の一端に触れると、キャンバスの向こう側に連れて行ってもらえるかもしれません。
しかし大変な混雑でした。チケットはコンビニなどで事前購入し、アサイチでの来場をお勧めします。先に行った奥さんの助言でそうしたので、スムーズに入れました。また後日、同美術館で開催中の草間彌生展にも足を運びたいと思います。
週末は心の充電です。
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