ここ一ヶ月ほど、ブログもなかなか更新できずにいました。珍しく更新が滞ったので、一部の方からは「最近忙しいみたいですね」と声をかけられることも多かったのですが、物理的な忙しさというよりも、メンタル的に追い詰められた状態でした。
そういうときは何事にも積極的になれず、とことんネガティブに、何をやってもうまくいかないような気分になってしまうものです。私にもそんな時があります。
もう梅雨明けくらいまで土日もびっしり仕事のスケジュールが埋まり、半ば強制的に仕事に向き合わざるを得ない状況。この辺で気分をアゲていきたいところです。
◇
そんな折り、目下見積調整中で来月からは着工を控えているTOPWATER(I邸)のクライアントがやってきました。この日は最後の見積調整の日です。
ところが事務所の入口を入ってくるIさんが見えた瞬間、思わず笑ってしまいました。Tシャツに短パン、トートバッグを下げたその姿に、思わず「海びらきですか!」と心の中で突っ込んでしまいました。
そう、Iさんはそういう人なのです。
無類のルアーアングラー、しかも最もギャンブル性の高いトップウォーターしか狙わないというスタイル。プカプカと自らも水面に浮かんで釣るそのスタイルのために、計画の住宅にもカヤックが2艇吊れるようにしてあります。(同じくカヤックを吊った「暁の家」のクライアントも、実は同類のトップウォーター・アングラーです)
まさかカヤック積んできたんじゃないでしょうね?と冗談交じりに突っ込むと、そのまさかでした。家づくりに対する気負いや緊迫感が全く感じられない(ように私の目からは映る)その姿に、私も脱力状態。もう笑うほかありません。
なんでしょう、このIさん。このノーガード戦法でこれまで連戦連勝、家づくりのプロセスにおいてはこれまで負けなしの快進撃を続けているのです。
我々との出会いからはじまり、ローン、ご家族、お仕事、いろんなものが狙ったようにこの時期全てがハマってゆきました。まるで今、ここに家を建てるために、すべては仕組まれていたのではないかと思うほど。
そして、工務店からの金額も予算にぴたりとはまり、いつもはシビアな予算調整の打合せも、ものの30分で終わったのでした。こんなこと、滅多にあることではありません。
Iさん曰く「自分はきっと面倒くさい施主になる」と思っていたそうですが、我々からの提案を受け、予想に反して?ほぼ何の抵抗も抱かなかったのは「奇跡に近い」感覚だったそうです。
図面はPDFで常に持ち歩き、電車の中や出張先でも、隅々まで読み込みを続けたとのこと。それはIさん曰く「長編小説を読むような」気分だったようで、それが本当に楽しかったのだそうです。
会社でも同僚に図面を見せ、デザイナーの多い職場では、Iさんの家づくりネタで大いに盛りあがっていたとのこと。時には上司までプランに口を出してくることもあったとか?全ての線がぴちっ!と納まっているのが快感だったというマニアックさは、もはやクライアントとしては”変態”の域と言えるでしょう。(もちろんIさんへの最高の賛辞です)
予算調整のはずがほとんど雑談で終わり、Iさんはカヤックを積んだ車でこの日のメインフィールドへと発っていったのでした。笑う門には福来たる。梅雨空にも、私の心にも晴れ間が覗いたそんな日でした。
そういうときは何事にも積極的になれず、とことんネガティブに、何をやってもうまくいかないような気分になってしまうものです。私にもそんな時があります。
もう梅雨明けくらいまで土日もびっしり仕事のスケジュールが埋まり、半ば強制的に仕事に向き合わざるを得ない状況。この辺で気分をアゲていきたいところです。
◇
そんな折り、目下見積調整中で来月からは着工を控えているTOPWATER(I邸)のクライアントがやってきました。この日は最後の見積調整の日です。
ところが事務所の入口を入ってくるIさんが見えた瞬間、思わず笑ってしまいました。Tシャツに短パン、トートバッグを下げたその姿に、思わず「海びらきですか!」と心の中で突っ込んでしまいました。
そう、Iさんはそういう人なのです。
無類のルアーアングラー、しかも最もギャンブル性の高いトップウォーターしか狙わないというスタイル。プカプカと自らも水面に浮かんで釣るそのスタイルのために、計画の住宅にもカヤックが2艇吊れるようにしてあります。(同じくカヤックを吊った「暁の家」のクライアントも、実は同類のトップウォーター・アングラーです)
まさかカヤック積んできたんじゃないでしょうね?と冗談交じりに突っ込むと、そのまさかでした。家づくりに対する気負いや緊迫感が全く感じられない(ように私の目からは映る)その姿に、私も脱力状態。もう笑うほかありません。
なんでしょう、このIさん。このノーガード戦法でこれまで連戦連勝、家づくりのプロセスにおいてはこれまで負けなしの快進撃を続けているのです。
我々との出会いからはじまり、ローン、ご家族、お仕事、いろんなものが狙ったようにこの時期全てがハマってゆきました。まるで今、ここに家を建てるために、すべては仕組まれていたのではないかと思うほど。
そして、工務店からの金額も予算にぴたりとはまり、いつもはシビアな予算調整の打合せも、ものの30分で終わったのでした。こんなこと、滅多にあることではありません。
Iさん曰く「自分はきっと面倒くさい施主になる」と思っていたそうですが、我々からの提案を受け、予想に反して?ほぼ何の抵抗も抱かなかったのは「奇跡に近い」感覚だったそうです。
図面はPDFで常に持ち歩き、電車の中や出張先でも、隅々まで読み込みを続けたとのこと。それはIさん曰く「長編小説を読むような」気分だったようで、それが本当に楽しかったのだそうです。
会社でも同僚に図面を見せ、デザイナーの多い職場では、Iさんの家づくりネタで大いに盛りあがっていたとのこと。時には上司までプランに口を出してくることもあったとか?全ての線がぴちっ!と納まっているのが快感だったというマニアックさは、もはやクライアントとしては”変態”の域と言えるでしょう。(もちろんIさんへの最高の賛辞です)
予算調整のはずがほとんど雑談で終わり、Iさんはカヤックを積んだ車でこの日のメインフィールドへと発っていったのでした。笑う門には福来たる。梅雨空にも、私の心にも晴れ間が覗いたそんな日でした。
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