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sekimoto

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世田谷区で進めておりました住宅「馬事公苑の家」が、本日無事引渡しとなりました。今回はクライアントのご要望もあり、オープンハウスは行いませんので、どうかご了承下さい。

クライアントのSさんとの家づくりは、実は東日本大震災のあった2011年にまで遡ります。当時土地探しのご相談に乗っていたものの、震災が起こり凍結となってしまいました。そして一昨年再び土地探しがはじまり、土地探しも困難を極めましたが、現在の土地での家づくりがようやく再開し、現在に至りました。

Sさんは設計時より、本当にこまめにショールームに足を運んで下さいました。おそらく、設計図に書かれたほぼすべてのメーカーのショールームに行かれたのではないでしょうか。また現場にも、ほぼ毎週のようにご夫婦で足を運んで下さいました。その熱心さにも頭が下がる思いでした。

時には我々も気づかないような点もご指摘下さり、ありがたい反面、冷や汗が出る場面もありました。


敷地面積は23坪弱と小さく、敷地には現況で1m程度の高低差がありました。ビルトインガレージのご要望もあったことから、玄関部より奥に行くに従って半階ずつスキップする、スキップフロア形式としています。

スキップフロア形式の特徴は、なんといっても室内に広がりが出ることです。ひとつのフロアから2つのフロアを視界に捉えることができるので、平面形式に比べても空間を広々と視認することができます。結果的にご家族の気配もわかり、家族が各フロアで別々のことをしていても、ひとつの空間で暮らしているという感覚を持って頂けると思います。

結果的に生まれたリビングの天井高は実に5.9m!吹き抜けの高さでは、過去最高の高さです。これはお見せできないのが残念なくらいの迫力で、ロフトから下を覗くと足がすくむくらい。おそらく外部からは、内部にこんな空間が隠されているとは思えないかもしれません。


他にも売りはいっぱいあるのですが、続きは竣工写真ができてからのお楽しみということで。

今回は施工を、今回2回目のお付き合いとなる宮嶋工務店さんにお願いしました。前回と同様、精度の良い施工と、隅々まで配慮の行き届いた対応をして下さいました。我々にとって、こうした優秀な工務店さんとの協働は最近は益々不可欠となってきています。今回は我々の至らぬ点も多く助けて頂きました。

クライアントのSさんからは、最後に以下のような記念品を頂きました。「かまわぬ」の手ぬぐいに、このような刻印が入れられるのですね。しかも馬事公苑にちなんで”馬”の図柄が笑。どうもありがとうございます!お昼もご馳走になり、午後も仕事があるのにほろ酔い気分で帰路につきました。

Sさん、長い間大変お世話になりました。
今後とも末永いお付き合いをお願い致します!