11. 08 / 15

うんざりする

author
sekimoto

category
> 思うこと


あーあと心の中でつぶやく。
僕はいつも投げなくてもよい石を放ってしまう。なんでも曖昧にするのがいやで、ついつい白黒をつけたくなってしまう。けれども世の中は、だいたい白黒つけられないことがほとんどで、あるいはつけるのを放棄して皆平和に暮らしている。もしかしたら皆鈍いのかなと思うこともあるし、大人なのかなと思うこともある。

石を投げればその波をかぶることは目に見えている。
やめておけばいいのに、でも僕は投げずにはいられない。

けれども一時的に高まる波をかぶることさえ覚悟すれば、ふたたび波が静まるころには前よりも状況は良くなっている(と信じたい.幻想だろうか)。言わなくても察してもらえることもあるけれど、やっぱり言わないとわかってもらえないことも多いものだ。

そして石を投げてから、あーあとまた心の中でつぶやく。
投げなくてもいい石をまた放ってしまったという気持ちになる。

今抱えている別の問題についても、掴みかけた石を放るのか、放すのか、その判断が頭の中をぐるぐると駆けめぐっている。多くの場合、掴んだ石は放すのが賢明だ。けれども僕は結局放ってしまうような気がする。そしてそのことと、そのあとにやってくるであろう高波を想像して今からうんざりするのだ。