15. 05 / 16

降って

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sekimoto

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> 仕事



学生の頃は構造が死ぬほど嫌いだった。

今私は構造を考えているときが一番楽しい。生まれ変わったら、建築家ではなく構造家になりたいとすら思う。

ミュージシャンがよく、外出先で”降って”きたらあわてて留守電に録音するという話を聞くけれど、我々の場合はメモ帳。信号待ちのたびに、降ってくるものを書き留める。

そんなときはもう早く帰りたくて仕方がない。まるでトイレに駆け込む人のように、事務所に着くなりペンを握る。あぁ、間に合ったー!