うちの母世帯のダイニングチェアAALTO69の張り地を,TALOさんにお願いして張り替えてもらいました.竣工時には生成色のファブリックを張っていたのですが,7年も経つとだいぶ染みも目立ってきて,ついに張り替えることにしました.
張り替えたのはビニールレザー.もちろんARTEK社のオリジナルではありませんが,古ぼけた椅子も張り地を替えるだけで新品同様になります.思えばヘルシンキのアンティークショップに積まれていたアールトチェアにも,実にいろんなファブリックが張られていました.好みや使い勝手に合わせて,皆自分仕様にしていくんですね.
実は吉祥寺のmoiや,谷保のWillcafe(姉のお店)に置かれているAALTO69も,当時ヘルシンキでかき集めたものですが,最初は上のような思い思いのファブリックが張られていました.これをすべてはがして白いビニールレザーに張り替えてもらったのが,現在お店に置かれているあの椅子たちです.
当時この椅子をヘルシンキから日本に運ぶお手伝いをしてくれたのも,私の幼なじみの友人で,現・北欧家具TALOのオーナーでもある山口太郎くんでした.思えば,この一連の出来事は北欧家具TALOが生まれたきっかけにもなったのでしたね.
AALTO69は丈夫でシンプル,まさにフィンランドデザインの王道ともいえるデザインで,母国フィンランドでは定番中の定番にもなっている椅子です.私が留学していたヘルシンキ工科大学(現アールト大学)にもこの通り.
でも木の椅子は座面が堅くて,年配の方が長時間座るのには少々つらいですよね.そんなときはこのように好きなレザーやファブリックなどを張って使えば,世界にたったひとつの自分仕様の椅子ができあがります.
TALOさんには座面にパッドも詰めてもらったので,フカフカの座り心地です.
母にも喜んでもらえました.太郎くん,どうもありがとう!
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