家づくりで起こることは、人生で起こるすべてである、といつも思う。我々の仕事はクライアントにとって、おそらくは一生に一度の家づくりをサポートする仕事だ。だから重い。逃げ出すことも、投げ出すこともできない。
設計者はよく自らの仕事を物づくりと称するが、釘一本打たない人間が物づくりとはおこがましい。大工は木と向き合うが、我々が向き合うのは人間である。我々の仕事は人と人との関係性を整えたり、ものの考え方や見方、ひいては相手の人生を作る仕事だとも言える。
人間は難しい。答えはひとつではない。ある人にとっては正解であっても、ある人にとっては間違いであることもある。ある人は大らかに受け入れ、ある人は些細なことにも拒絶反応を示す。
建築にとって一番大切なこととは何だろうか。
学問に通じていることだろうか、傑出したデザイン能力であろうか、人々を魅了する話術であろうか。
私は相手の気持ちになって考えることだと思う。クライアントに寄り添い、共に悩み、共に笑うこと。当事者意識こそが建築にとって最も大切な素養であるような気がする。
しかし人間は難しい。それを心がけているつもりでも、時に思わぬ一言が誤解を招いたり、相手の機嫌を損ねてしまうこともある。私もまだまだ成熟には程遠い。
今週は濃密な一週間だ。ここ6日間で7組のクライアントとの打合せが続く。議論し、乗り越え、その悲喜こもごもを共有する。我々が向き合うのは人間そのもの。明日もまた、あらたな人生劇場が幕を開ける。
設計者はよく自らの仕事を物づくりと称するが、釘一本打たない人間が物づくりとはおこがましい。大工は木と向き合うが、我々が向き合うのは人間である。我々の仕事は人と人との関係性を整えたり、ものの考え方や見方、ひいては相手の人生を作る仕事だとも言える。
人間は難しい。答えはひとつではない。ある人にとっては正解であっても、ある人にとっては間違いであることもある。ある人は大らかに受け入れ、ある人は些細なことにも拒絶反応を示す。
建築にとって一番大切なこととは何だろうか。
学問に通じていることだろうか、傑出したデザイン能力であろうか、人々を魅了する話術であろうか。
私は相手の気持ちになって考えることだと思う。クライアントに寄り添い、共に悩み、共に笑うこと。当事者意識こそが建築にとって最も大切な素養であるような気がする。
しかし人間は難しい。それを心がけているつもりでも、時に思わぬ一言が誤解を招いたり、相手の機嫌を損ねてしまうこともある。私もまだまだ成熟には程遠い。
今週は濃密な一週間だ。ここ6日間で7組のクライアントとの打合せが続く。議論し、乗り越え、その悲喜こもごもを共有する。我々が向き合うのは人間そのもの。明日もまた、あらたな人生劇場が幕を開ける。
