アイコンを裏切らない、ということについて考える。それはその人に求められている立ち位置に忠実であること。平たく言えば、期待を裏切らないということだ。
例えば歌手が往年のヒット曲を歌う時、人が期待しているのはすり切れるほど聴いた音源への忠実さであり、けして妙な節回しや安易なアレンジではない、ということはよくあることだ。
一方でテレビの世界はアイコンを裏切らない。アイドルはアイドルとして、芸人は芸人として、どんなに"おバカ"と罵られようともそのキャラを外さない。そういう姿を見るにつけ、私は彼らをプロだなあと思う。
私も建築家として一時期思うことがあった。我々の仕事にひとつとして同じ仕事はないけれど、なんだか同じことを繰り返しているような気がする。もっと違うことをしてみたい。相手から自分に期待されているイメージを裏切ってみたくなる。
けれども、やっぱりそれは違うのだ。我々はプロとして人の期待は裏切ってはいけない。みんなが思う「関本さん」を外してはいけないのだと思う。それはマンネリとも違う。いわば継続していこうとする”意志”のようなものだろうか。
しかし人がぱっと見ただけではわからないような小さな変化と改善を、我々は日々積み重ねている。前回よりは今回の、今回よりは次回の住宅の方が(建ててしまったお施主さんには申し訳ないけれど)よくできているというのは事実だ。
この微差を積み重ねること。これが仕事である。アイコンを裏切らないこと、それは安易な変化よりも根気や勇気がいることだ。けれども息の長いプロの仕事には、必ずそれがあるような気がする。
例えば歌手が往年のヒット曲を歌う時、人が期待しているのはすり切れるほど聴いた音源への忠実さであり、けして妙な節回しや安易なアレンジではない、ということはよくあることだ。
一方でテレビの世界はアイコンを裏切らない。アイドルはアイドルとして、芸人は芸人として、どんなに"おバカ"と罵られようともそのキャラを外さない。そういう姿を見るにつけ、私は彼らをプロだなあと思う。
私も建築家として一時期思うことがあった。我々の仕事にひとつとして同じ仕事はないけれど、なんだか同じことを繰り返しているような気がする。もっと違うことをしてみたい。相手から自分に期待されているイメージを裏切ってみたくなる。
けれども、やっぱりそれは違うのだ。我々はプロとして人の期待は裏切ってはいけない。みんなが思う「関本さん」を外してはいけないのだと思う。それはマンネリとも違う。いわば継続していこうとする”意志”のようなものだろうか。
しかし人がぱっと見ただけではわからないような小さな変化と改善を、我々は日々積み重ねている。前回よりは今回の、今回よりは次回の住宅の方が(建ててしまったお施主さんには申し訳ないけれど)よくできているというのは事実だ。
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