遠藤新設計、加地邸一般公開のため葉山へ。築86年という重み、素晴らしい設計、そして愛情を感じる保存状態に感激しました。

遠藤新さんというのはフランクロイド・ライトの高弟で、旧帝国ホテルなどでも現地スタッフとして活躍された方です。作品からもライトの思想を色濃く感じることができます。

少し前までは実際に生活が営まれていたそうです。現在も加地家によって維持管理がなされています。


数年前に築80年近い洋館の改修(池上の家)をやったので私にはよくわかります。歴史家はいろんなことを言いますが、学術的な価値じゃないんです。住まい手の愛着、そして愛情。これに勝る保存手法はないんです。

でも、きっとそろそろ手に余ってきている頃でしょうね。外野は無責任に保存を訴えますが、裏側のいろんな事情を想像し、同情しつつも、やっぱり保存の道を探ってもらいたいものです。