
LOGO MAKERというサイトが面白い。
ここに文字を入れると自動的にロゴマークを作ってくれる。
LOGO MAKER
https://stores.jp/logo/
上のロゴはこのサイトで作ったもの。所要時間は約3分。
これが面白いと思うのは、これはいわゆる「デザインあるある」だということ。そうそう、こういうロゴってあるよね?と思わせることで、"それっぽい"仕上がりを手軽に作り出すことができるというカラクリである。
そしてそれこそが、社会と我々デザイナー(建築家)との間の温度差であり、同時に現実なんじゃないかと思う。グラフィックをやっている人なら、一度は知人からロゴマークやサイトを"ちゃちゃっと"作って欲しいと頼まれたことがあるだろう。しかもほんの数万円で。
つまるところ、社会が認識している"デザイン"というものは、所詮このLOGO MAKERに放り込めば出来上がるようなことなのだ。それで十分。そう思われているところが根っこにある。
しかし我々は違う。本質としてのデザインはそんなもんじゃない。
そう反論したい気持ちはやまやまだろう。
だが甘い。だから叩かれるのだ。
やっていることはどうだ。一般の方に十分わかっていただける価値を、我々は本当に提供できているだろうか?こんなんだったら、フリーソフトで十分だという仕事に成り下がっていないだろうか?
そのうちフリーで"建築家風"の家をデザインできるサイトができるだろう。床が白くて、やたらとガラスを多用していて、コンクリート打放しで、らせん階段をつければできあがり。誰が見ても建築家が設計した家。
え、馬鹿にするなって?
いやいや、世間はそう思っているんだよ。
