
今日は所属する志木市弓道連盟の年中行事のひとつである志木市民弓道大会がありました.私は当日の幹事となり,またあろうことか急遽矢渡しの介添人を務めさせて頂くことになってしまいました.その指名を受けたのが先週の木曜日.
矢渡しというのは射会のはじめに行われる射礼のひとつで,射手1名に介添人が2名付きます.介添人には第一と第二があり,私が務めたのは第二介添人.第一は射手の補佐を,第二介添人は矢取りを担当するのですが,マァ,歩き方から立ち方から座り方,指先のひとつに至るまでびっしりと決まり事があり,ただでさえ複雑な弓道の所作の中でもかなりの難易度が要求されます.
事前に資料を読み込んで所作を頭に叩き込み,この一週間は忙しい仕事の合間を縫って平日の夜も道場に通い特訓を受けました.その成果もあってか,今日の矢渡しの介添人はなんとかつつがなく務めさせて頂きました.ホッ!
これで緊張が解けたのが良かったのでしょうか.続く本番の射会でもラッキーは続き,なんと四段以下の部で準優勝してしまいました(ちなみに私は弐段).
射会後の余興でも,見事小さな扇的を射貫いて花的賞も頂き,今日は出来過ぎな一日.きっと一週間のご褒美ですね!


今日は熊谷運動公園弓道場にて,弓道参段の昇段審査がありました.今年の2月に弐段を取得して臨む初めての昇段審査となりましたが,結果から言うと”残念”でした.
段審査には学科(小論文)と術科(実技)があり,参段を取るためには体配と呼ばれる型や射形の審査もさることながら,的への確実な的中が要求されます.どんなに美しい射形でも当たらなかったら即不合格.そんな厳しい審査でもあります.
私は的に当たらなかったので,その時点で不合格なのですが,実のところ今回は自分でも自信がありませんでした.ここ数週間満足のいく練習ができておらず,また体配も直前になっても先生方から初歩的な指摘を頂くなど,自分としてもとても参段にふさわしい弓が引けていると思えませんでした.
ここで、もしまぐれ当たりでもして,何かの拍子に昇段してしまうと後がとても苦しくなるだろうとも思っていたので,案の上の結果となり,心のどこかでほっとしていたりもしています.きっと,歯がみするほどの悔しさを感じるようになるまでは,実力が追いついていないということなのかもしれません.
今回は仕事が忙しさを極めており,本来ならとても段審査に専念できるような状態ではありませんでした.でも社会人で弓を引く人は多かれ少なかれ,皆さん同じ条件で続けていますし,弓の練習はほんの2時間もあればできるものです.
どんなに忙しい人でも,1週間に2時間の時間すら取れないということはないはず!仕事をやりくりし,打合せと打合せの合間に道場に飛んでいったり,仕事を強引に終わりにして平日の夜に足を運んだり,はたまた仕事の移動時間や束の間の時間を惜しんで教本を読み込んだりと,今回の段審査のために必死に時間を作ってこの日を迎えました.
どれだけ途中で投げだそうと思ったことか笑.今日の審査が終わって心底ほっとしました.(同様に時間を作ってお付き合いくださった先生方,ありがとうございました!)
どんなに忙しくても投げ出さない.自分への試練として今後も弓は引き続けようと思います.目標は半年以内の参段取得!宣言したからには気合いを入れてがんばります.


昨日は埼玉県の勤労者弓道大会がありました。
前日の付け焼刃的練習が多少は功を奏し、4射中2中。弓道ではこれを羽分けと言います。自分の実力からするとまずまずの出来ですが、2中した時点で意識してしまい、残りの2本を外したのは悔しかった!まだまだ修行が足りません。
ところで会場の県武道館、設計は松田平田です。コンクリート打放しのストイックな躯体とスチールを組み合わせた木質ハイブリッド構造の屋根が特徴的で、伝統を現代的な技術で表現した、なかなか品のある丁寧な設計です。構造はSE構法の開発にも携われた幡繁さん。どうりで。弓を手にあちこちをキョロキョロ見て歩いている私は明らかに挙動不審だったと思います。
元松田平田の松原忠策さんも弓道を嗜まれるそうですが、氏も計画に関わられたのかは今週お会いするので聞いてみたいと思います。
