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みなさま、仕事は無事納まりましたでしょうか?
私は仕事は26日にとっくに納めていまして、この忙しかった1年分ののんびりを取り戻すような日々を送っています。朝起きて、今日は何も予定がないという一日のなんと贅沢なことか。
我々の仕事は土日にも建主との打ち合わせが頻繁に入ります。丸一日取られることはあまりありませんが、朝起きて、今日は午後から打合せがあると思うと午前中はリラックスはできません。ずっとエンジンをアイドリングしているような状態が続きます。
また仕事以外にも、諸団体のお役目やその活動準備があって、メンバーも私と同じように平日は仕事があるので、結局土日も緊張感あるメッセージが飛んできて、やっぱりギアは入りっぱなしなのでした。
我々建築を仕事にする者にとって、現場や社会の動きが束の間ストップするお盆と年末年始は、そういう意味では心から休まる束の間の貴重な休日だといえそうです。
なかでも年末っていいなと思います。
私はお正月よりも、断然“年末派”です!(そんな派があるのか知りませんが)
しかし不思議なのは、どの月にも月末があって、わずか一日またげば次の月になりますよね。それなのに一年で12月の月末またぎだけは、まるで大気圏突入のようにすべての時が止まって、厳かに過ごす感じになります。けれどもそれが背筋が伸びるような緊張感もあって、なかなか良いなと思うのでした。
ところで、この時期の恒例行事といえば忘年会ですが、正直私は忘年会があまり好きではありません。もちろん、親しい者同士が集まって盃を交わし合う時間は、そこに居合わせれば私もとても楽しいですし、嫌だなとはけして思いません。
けれども、先の話のように「今日は忘年会がある」と思っただけで、妙なエンジンのアイドリングがはじまってしまって、なんだかその日は日中にあまり予定を入れられないような、また入れても時間が気になってしまって、その日一日の行動パターンをつい無理のないように考えてしまったりします。それが面倒くさい。
私自身もおそらくそういうオーラを出しているためか、正直あまり飲みの席に誘われることはありません。SNSをひらいて、知人が忘年会で楽しそうにしている写真を見ると、アレ?自分は誘われてないぞと思うこともありますが笑、先に書いた通り、朝起きて何も予定がない一日というのが贅沢すぎて、なかなかこの喜びに勝つことはありません。
何も予定がなく、仕事の緊急なメールも入らない年末、私は思いつきで掃除を始めたり、自分のためだけの仕事をしたりして過ごします。そして思いつきで家族と出かけたり、外食をしたりするというのもこの時期ならでは。私にはこれもとても贅沢で、自分を取り戻せる貴重な時間になっています。
今日はそんな流れで、思いつきで庭木の剪定をしていたのですが、作業しながらふと「料理男子」という言葉が唐突に頭に浮かんでぐるぐる回りはじめました。なんなんですかね、料理男子。なんか料理できる男は良いみたいなのが流行っているじゃないですか。
私は料理はしません。そのかわり、それ以外のことは大概のことはやります。例えば庭木の剪定もそのひとつですし、力仕事や家の中の「意匠」に関わることもやっぱり私の担当となります。朝はコーヒーを淹れ、旅行の計画は私がすべてを取り仕切ります。なぜなら、私はそれをやるのが妻より得意だからです。
家族や夫婦というのは、詰まるところ合理的に役割を分担しあうことに意味があるように思うんですよね。その人がやることに合理性や必然性があるからやる、みたいな。
年末の過ごし方の話から急に飛躍しているようですが、実はつながっていて、要は年末はそういう個人の素の部分が出るので、自分の立ち位置や家族の体幹みたいなことが見えやすくなるということなんだと思います。
対外的なことばかりについ目が向かいがちな一年のなかで、年末に鎖国政策のように社会とのつながりを一時的に断ち切り、自分自身に戻れる素の時間を持つことはやっぱり大事だよなとしみじみと思うのでした。
ということで、素に戻ったついでに、大した中身のない駄文をダラダラと書いてみました。これもまた自分自身のデトックスと言えそうです。
ちなみに、ここで「みなさま良いお年を!」で締めくくるかどうかも悩みどころでして、、。そうやって締めくくったメールの直後に、再び別件でメールをしてしまうことのバツの悪さを何度も経験しているので、年末のメールでその刀を抜くときはかなり慎重になってしまうのでした。
また思いつきで何か書くかもしれないので、ここはいつものようにしれっと筆を置くことにします!
久しぶりにアマゾンを覗いたら、拙著『伝わる図面の描きかた』が「ギフトとしてよく贈られている商品第3位」に入っていました。
『伝わる図面の描きかた 〜住宅の実施設計25の心構え』
https://amzn.asia/d/6FZP333
すでに2年半も前に出した本です。どんな状況で誰に贈られているのだろう、、とても不思議です。すごく売れている本ではないかもしれませんが、何のきっかけかわかりませんが、こうしてたまに思い出したようにランキングに顔を出すのは面白いものです。
この本は、我々が実施設計で描き上げている図面へのこだわりや、ノウハウについて書いた本になります。
実施設計の流儀は事務所ごとに大きく異なります。その密度もあっさりの事務所から、コッテリの事務所まで。たぶん我々は後者の方だと思いますが、「描きすぎ」と言われることもある我々の図面も現場ではとても評判が良いので、当事者には伝わっているのだと思います。
しかしながら、実施設計をコッテリやったら良いものができるかと言われると、実はそういうわけではないので、そこは分けて考える必要があると思います。要は最初に全部考えておくか、後から考えるかの違いなのでしょう。
私は何事においても、最初に考えておくタイプの人間です。すべて段取りを決めておいた上で、現場はアドリブで乗り切る。セミナーやファシリテーターを頼まれた時もいつもそうです。
我々の図面は各所の寸法や、素材や、仕上げ色までもすべて事前に決められているので、現場は段取りが組みやすい。最初の図面読み込みこそ時間がかかりますが、上棟した時には監督曰く「すでに竣工している(段取りが読めている)」ので職人手配にロスがなく、引渡し時期もずれないというのが、現場に喜ばれる点なのだろうと思います。
脚光を浴びることのない、地味な日々の取り組みをこうして書籍化して下さったことにも感謝。たまに思い出したように買って頂けていることにも感謝です!
この服いいな、この靴いいなと思うと、たいがいそこには「Lady’s」と書かれている。そこには私のサイズはない。とても残念だ。一方の「Men’s」と書かれたものは、やたらとワイルドだったり無骨だったりして、全然かわいくない。これもいつも残念に思う。
私はなにもフリルの付いた服が欲しいわけではなく、ニュートラルなデザインのものが欲しいだけなのに。そういうカテゴリーの決めつけに遭遇すると、ついイラッとしてしまう。男は男らしく、女は女らしく、みたいな。
じゃあ男らしいって何だ。革ジャン着てトガッた靴を履いたら男らしいのか。それはある意味「男らしさ」のわかりやすい記号ではあるけれど、浅はかだし、そこに安易に乗っかるのはしゃくに障る。
かくして「男は男らしく」「女は女らしく」の無意識な決めつけや刷り込みが、社会に無意味な同調圧力を生んでゆく。
それは建築にも言える。
たとえば一般の人が口にする建築の評価に「格好いい」がある。
でも私は「格好いい建築」にはあまり興味がない。そもそも「格好いい建築」って何だ。光と影的な?コンクリート打放しとか。はたまた、スポーツカーが停まっていそうな空間?うす暗くて、イケメン俳優がワイン飲んでそうな空間とかだろうか。
それより私は「かわいい」といわれる方が嬉しい。「かわいい」には愛嬌や、ひらかれた価値観としての明るさや普遍性がある。人を寄せ付けないカリスマではなく、すべて受け容れてくれる懐の深さとか、お茶目さとか、そういうものがある空間っていいなと思う。
私は仕事においても、個人においても、いつもニュートラルでありたいと思う。あらゆる派閥やグループから距離を置きたい。団体に所属はしても、所属先のためにではなく共に活動する誰かのために汗をかきたい。どこまでも個人でありたい。
だから北欧が好きなのかもしれない。
23. 12 / 18
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Cozy houses in Japan|パーゴラテラスの家

先日も訪問記を少し上げましたが、ライター松川絵里さんによる人気ルームツアー動画チャンネルCozy houses in Japanにて、2019年竣工の「パーゴラテラスの家」を撮影して頂きました。
4年を経てほど良い経年変化のある状態も、なかなか美しいと思いました。建て主さんのセンスも相変わらず素晴らしいです!
ルームツアー動画は以下よりご覧下さい!
パーゴラテラスの家 [ルームツアー]
https://youtu.be/V99x8hUA-g0

昨晩は、北欧建築・デザイン協会(SADI)創立40周年記念レセプションがありました。
来場者は110名を数え、過去最多の来場者数を記録しました。我々実行委員会は、3月からおよそ9ヶ月間の準備期間を経てこの日を迎えましたが、最後の一週間は一部の関係者はほとんど仕事にならなかったのではないかというくらい密で緊迫感漂うメールが飛び交っていました。
第一部にはスウェーデン人落語家、三遊亭好青年さんの軽妙なフリートークで場を温めて頂き、第二部ではトロムスさんによる絶品の北欧料理のご提供がありました。記念誌も発刊され、会員によるフォトコンテストの受賞発表では、W受賞、トリプル受賞をする人も続出しました。
北欧家具talo、ラボットプランナー(ホテリ・アアルト)、フィンエアー、アンドフィーカ、e-octといった名だたる北欧関連企業、また各国大使館からも豪華プレゼントの提供を頂き、かつての賑やかなSADIクリスマスが帰ってきたと、私も感慨ひとしおでした。
嬉しかったのは、私の出した「DOMUS」の写真が見事「北欧家具talo賞」を射止め、artek90周年モデルであるSTOOL60・ロイムをゲットしたこと!また、実行委員会が司会を務める私に極秘裏のサプライズとして「MVP賞」を用意してくださり、実行委員長である私に特別賞を贈って下さったことです。
あれほど念入りに段取りを共有したのに、予定にないスライドが出てきたときは私も狐につままれたようでしたが、川上会長から記念品を渡され、労いのお言葉を頂けたことは本当に嬉しく、一生の思い出に残る出来事になりました。こちらも本当にありがとうございました。
景品として、遠藤悦郎さん秘蔵のフィンエアービジネスクラスでかつて販売していた、ハッリ・コスキネンデザインのグラス(グレーバージョン)を頂きました。二度と手に入らない激レアグラスとのこと、こちらも宝物にします!
◇
SADIのメンバーは皆本当に穏やかで優しく、人のことを非難することもありません。目上の先輩方も実行メンバーになにか思うことがあっても、いつも尊重して下さり我々のやりやすいように気を遣って下さいます。
会では何人もの方から温かな労いの言葉を掛けて頂きました。心から尊敬できる大人って実際にはそんなにいないものですが、ここにはそんな方で溢れています。
これこそが私が北欧に惹かれる根そのものであり、私のホームグラウンドだと思える所以です。そんなSADIの40周年を盛り上げることが出来て本当に良かったです。
多くの来場者の皆さま、本当にありがとうございました!実行委員会の皆さん、お疲れさまでした。まずはゆっくり休んで下さいね。













