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blog / ブログ


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11. 11 / 08

category : モノ・コト
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iPad2

新しい道具や価値が世の中に出てきた時は,それが何に使うモノなのか,どう評価すれば良いのか判断に迷うことが多い.しかしそれを実際に使ってみると,遠巻きに眺めていた時には想像もつかなかった新しい価値の発見がそこにはあるものだ.

iPadも最初は薄いノートパソコンくらいにしか思っていなかった.指で触って操作できるということがどういうことなのか,だからなんなのか,一般的な好奇心以上の関心を持つこともなかった.

ところが,とある現場でどうしても写真で説明したいことがあり,iPhoneに入れていた小さな写真データで説明したことがあった.咄嗟のこととはいえそれが手軽かつとても便利で,以来打合せなどでも頻繁にiPhoneを取り出しては写真を見せるということが多くなっていった.

そしてその期に及んでようやく僕は理解したのだった.iPadは大きいiPhoneであり,iPhoneの持つ機能のうち「データを見せる」ということに特化した新しい道具なのだということを.

僕は事務所でのプレゼンの際,分厚いポートフォリオを机いっぱいに広げているのだけれど,これが実に重くてかさばるのが悩みの種だった.しかもそれを毎回まとめるのは意外と大変な作業で,最近では整理できていない作品写真も溜まる一方になっていた.

それが画像ファイルを入れておくだけで,iPadはどこでも持ち歩けるポートフォリオに早変わりする.写真の数にも制限はないし,ズームも自由自在だ.打合せのたびに重いカタログを用意したり,イメージ写真をカラーコピーして資料を作成する必要もなくなるだろう.おそらく今後は仕事で片時も手放せなくなるに違いない.

iPadに限らずApple社のデザインの優れたところは,それまでにあった価値を美しくデザインし直したのではなく,モノを使う行為や価値そのものをデザインによって創り出している点にある.

我々が行っている設計行為も,生活をより豊かに,より便利に美しくデザインすることを目指してはいるけれど,逆にデザインによってどこまで新しい行為をそこに創出できているかと問われれば心許ない.Appleのデザインに学ぶことはまだまだ多い気がする.


11. 11 / 02

category : blogsinglesekimotosingle仕事
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スタッフ はいりました

突然ですが,リオタデザインの仲間が1名増えました.
牛島裕智(29)といいます.よろしくお願いします.

9月末でスタッフの柴が退職した話は以前書いた.話はそれより更にさかのぼり,9月にスタッフを連れて社員研修旅行に出かけた話も以前このブログで書いた.

その文中で「今月いっぱいで辞めるスタッフがいる」と書き,そのことで2人いるスタッフのうちどちらが辞めるのかとクライアントの間では密かな話題になっていたらしいのだけれど,彼はその一文を見て更新されたその日のうちに連絡をしてきた.「はやっ」である.

でも僕は人生は常にタイミングだと思うのだ.あっと思ったら即行動した人がやっぱり強い.実のところ,しばらくは僕もスタッフは取らずに,現在のスタッフと2人体制でのんびりやろうかと思っていた矢先だったので,いきなりのコンタクトに思わず動揺してしまった.

とりあえず面接をしたら良さそうだったので,先月から研修に来てもらい,晴れて今月からスタッフに加わってもらった.この決断に関しては自分に「はやっ」である.

こんなブログをどれだけの人が見ているのかわからないけれど,スタッフが辞めた件を見てその後も入所希望のコンタクトなどはあったから,真っ先に手を上げた彼は強運だったと思うし,良い人に来てもらえて僕としても感謝をしている.

そしてのんびりやるはずだった当面の仕事も,彼の参加で馬力に拍車がかかった.彼に加わってもらったプレゼンは立て続けに上手くいき,スタッフ2名体制でなければとても回していけない状況になったのだった.めでたしめでたし.人生はつくづくタイミングなのである.


11. 10 / 31

category : blogsinglesekimotosingle建築・デザイン
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IRONHOUSE


構造家・梅沢良三さんのご自宅であり,建築家・椎名英三さんが設計された住宅,IRONHOUSEを見学させて頂く機会を得た.

IRONHOUSEは2007年に竣工し,2011年の建築学会賞を受賞した住宅である.今回は受賞を期に,まだ実物を見ていない建築関係者を対象に,すでに生活されている住宅の内部を特別公開して頂いた.

実際に見るIRONHOUSEは,一言で言えば「異次元空間」だった.
構造,そして内外装のほとんどは4.5mmの赤錆の浮いたコールテン鋼とコンクリートだけでできている.それまで見たこともないその空間は,住宅というより建築の根源的な空間のあり方を示しているようでもあり,ゾクゾクと鳥肌が立つような体験だった.

椎名英三さんの住宅には友人がアトリエに勤めていたこともあり,昔から何度か見学させて頂く機会はあった.そしてその都度,その完成度の高い空間とディテールには,教わるというよりただため息をついて帰ってくることも多かった.

今回の住宅には椎名さんの建築家としてのすべてが詰まっているようだった.
現地では椎名さんとも少しお話しができたのだけれど,言っていることが昔から一貫して変わっておらず,この一点に向けて一直線に建築家として生きてきたのだろう.尊敬の念とともに,そのことにむしろ学ぶべきところがあるような気がした.

ちなみにこの住宅の植栽を施工されているのは,自邸をはじめ,私の設計した住宅のほとんどの植栽を手がけて下さっている”ストライカー”こと,耕水の湊さんである.

今回の湊さんの仕事も,建築に少しも引けを取ることなく素晴らしかった!
今回の受賞は椎名さんや梅沢さんのものであると同時に,その一部は湊さんのものでもあると思うと自分のことのように嬉しく,また誇らしくもあった.

我々も湊さんの植栽に負けない建築を作らなくては!
そんな思いをあらたにして家をあとにしたのでした.




 


11. 10 / 29

category : blogsinglesekimotosingleはまりもの
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モノコト更新


モノコト,久しぶりに更新しました.
今回は独立以来愛用のスケッチブックです.これがないとはじまりません.
他の方はどんな道具を使っているのか,いろいろ知りたくなりますね.

モノコト
https://www.riotadesign.com/mono_koto


11. 10 / 29

category : モノ・コト
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CROQUIS

新しいプロジェクトがはじまる時,必ず開くのがこのスケッチブックCROQUIS(SS2).そしてサインペンはuniball.この組み合わせは鉄板で,独立して以来変わることがない.これがなくなったら…ちょっと想像するのが怖いくらいでもある.

どの職種でもそうだと思うけれど,プロなら必ず自分の仕事の流儀を持っていて,この道具でなければ仕事ができないという一品が必ずあると思う.作家なら万年筆,我々なら最も神経をとがらせるエスキースの道具というのはかなり重要なアイテムのひとつだ.

このCROQUISの良いところはその紙質にある.和紙のようにやわらかく,手触りも絶妙,鉛筆やインクのノリも抜群に良い.

私のCROQUISの使い方は,通常見開きの右側を使うところを左側を使う.そこに鉛筆でプランの輪郭をラフにスタディしたらもう一枚めくってその上に重ねてまた描いてゆく.

いわゆるトレペと同じ使い方になるわけだけれど,トレペのように散逸せず,最後まで切り取らずに使えるのが良い.だからエスキースの履歴をそのまま記録としても残しやすい.これは裏表で紙質が変わらないCROQUISならではの使い方だと思う.

鉛筆で重ねていった線を,最後に上書きするのがuniballの役割である.uniballの良いところは顔料インクで耐水性もあり,とにかく濃く,安定した線を描けるところだ.鉛筆のぼんやりした線を最後になぞり,そして消しゴムで下書き線を消すと,そこにくっきりした輪郭を持つ空間が浮かび上がる.

その瞬間,ぼんやりと迷いのあった思考の”もや”のようなものがぱっと晴れる気がする.「できた」とひとりつぶやく瞬間でもある.




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