縁の家
















敷地は46坪ほどのゆとりある敷地でありながら、風致地区の制限により厳しい建ぺい率と1.5mの壁面後退の制限を受け、18坪ほどのなる建築面積を最大限に活かす計画が求められました.また敷地の西側には駐車場がひろがることから、プライバシーの確保と西日の抑制が求められる一方で、南側と東側には隣家が迫り、直接的な採光を得にくい難条件の敷地でもありました.
そこで計画ではそれを逆手に取るように、奥に行くにつれて空間の親密感が得られるような“溜まり”と“抜け”のある空間構成としています.アプローチは、壁面後退により生まれた路地のような通路により奥の玄関へと導かれます.
1階は吹抜けを持つ開放的なリビングダイニング空間を配置し、障子を設けた開口部によって控えめに外部空間とをつなげています.北側には天井高を抑え落ち着きのある和室を配置し、アプローチ側に設けた縁側により街にも接点を持つようなつくりとしました.
2階には所蔵の書籍を収蔵するための天井いっぱいの本棚と、趣味の音楽などが楽しめるラウンジコーナーを設けています.トップライトのある吹抜けは、住まいの中心に求心性をつくりだしています.
所在地:東京都杉並区
用途地域:第一種低層住居専用地域
構造:木造在来工法 地上2階建て
敷地面積:153.94㎡ /46.56坪
建築面積:61.52㎡ /18.60坪
法延床面積:104.35㎡ /31.56坪
温熱性能:
外皮平均熱貫流率 UA=0.45W/㎡K
断熱等性能等級6(6地域・杉並区)
耐震性能:耐震等級2相当
設計期間:23/10-24/06
工事期間:24/09-25/04
施工:山崎工務店
植栽:小林賢二(小林賢二アトリエ)
不動産:アラウンドアーキテクチャ
撮影:新澤一平
敷地は46坪ほどのゆとりある敷地でありながら、風致地区の制限により厳しい建ぺい率と1.5mの壁面後退の制限を受け、18坪ほどのなる建築面積を最大限に活かす計画が求められました.また敷地の西側には駐車場がひろがることから、プライバシーの確保と西日の抑制が求められる一方で、南側と東側には隣家が迫り、直接的な採光を得にくい難条件の敷地でもありました.
そこで計画ではそれを逆手に取るように、奥に行くにつれて空間の親密感が得られるような“溜まり”と“抜け”のある空間構成としています.アプローチは、壁面後退により生まれた路地のような通路により奥の玄関へと導かれます.
1階は吹抜けを持つ開放的なリビングダイニング空間を配置し、障子を設けた開口部によって控えめに外部空間とをつなげています.北側には天井高を抑え落ち着きのある和室を配置し、アプローチ側に設けた縁側により街にも接点を持つようなつくりとしました.
2階には所蔵の書籍を収蔵するための天井いっぱいの本棚と、趣味の音楽などが楽しめるラウンジコーナーを設けています.トップライトのある吹抜けは、住まいの中心に求心性をつくりだしています.