空の家
古い神社の脇を抜け,細い路地を抜けた先に広がる抜けのある風景と,丘の下から吹き上げてくるそよ風がとても印象的な敷地でした.ただ敷地脇に鉄道が走るため計画ではまず音の問題をいかに解決するか,また線路を意識することなくいかに眺望を独り占めするかということを主題に考え,設計は進んでゆきました.
全体を鋼板で殻のように覆い,南側の眺めに対しては水平に大きく開口を取っています.またゆるやかに傾斜する敷地に対しては土留めを設ける代わりに半地下空間を埋込み,趣味のビリヤード室兼ギャラリーとしています.
コンクリートの半地下空間の上には木造による軽やかな架構を載せ,居住空間はフラットなワンルームとしています.床にくつろぐと遠くの街並みと空が水平の窓いっぱいに広がります.
所在:川越市藤間
用途地域:第一種住居地域
構造規模:木造一部RC造 /地上1階地下1階
敷地面積:90.90m²/27.49坪
建築面積:63.22m²/19.12坪
延床面積:95.49m²/28.88坪
設計期間:06/06-06/11
工事期間:06/11-07/05
構造設計:森田智之(森田建築構造事務所)
照明計画:梅田かおり(StudioLUME)
施工:堀尾建設
プロデュース:プロトハウス
撮影:千葉正人(2022.3撮影)
古い神社の脇を抜け,細い路地を抜けた先に広がる抜けのある風景と,丘の下から吹き上げてくるそよ風がとても印象的な敷地でした.ただ敷地脇に鉄道が走るため計画ではまず音の問題をいかに解決するか,また線路を意識することなくいかに眺望を独り占めするかということを主題に考え,設計は進んでゆきました.
全体を鋼板で殻のように覆い,南側の眺めに対しては水平に大きく開口を取っています.またゆるやかに傾斜する敷地に対しては土留めを設ける代わりに半地下空間を埋込み,趣味のビリヤード室兼ギャラリーとしています.
コンクリートの半地下空間の上には木造による軽やかな架構を載せ,居住空間はフラットなワンルームとしています.床にくつろぐと遠くの街並みと空が水平の窓いっぱいに広がります.