荻窪にあったカフェのインテリアデザインです．「モイ」とはフィンランド語で"Hi"という意味．私にとって，フィンランドから帰国し独立後はじめてご依頼を頂いた仕事でした．

「和」でもなく「北欧」でもない．moiという店名が示すように，そこは北欧やフィンランドを愛する者が集まる場所であるにもかかわらず，空間は意識的に“北欧風”であることを避けたいとも考えていました．フィンランドで学んだデザインの考え方を，日本人の美意識と結びつけたい．その考えは，私の現在まで変わらないデザインポリシーにもなっています．

わずかに６坪の空間に，最小限の白木のフレームだけが挿入された『フィンランドの茶室空間』．フレームは自由に解体や増築が可能で，移転やテナントの拡幅にも対応可能な作りとなっています．日本でもフィンランドでもない，根なし草のようなそのカフェは，その後2007年に吉祥寺へとその場所を移しました．

(2007 moi+kortti)

所在：東京都杉並区　※移転のためクローズ
床面積：６坪
設計期間： 02/04-05
工事期間： 02/06
施工：ベース
カップ・ソーサーデザイン（Eclipse /moi オリジナル）
：梅田弘樹 (studio UME)
照明計画：梅田かおり(studio LUME)
ロゴデザイン：関本竜太
サイトデザイン：遠藤悦郎
撮影：根津修平

www.moicafe.com

荻窪にあったカフェのインテリアデザインです．「モイ」とはフィンランド語で"Hi"という意味．私にとって，フィンランドから帰国し独立後はじめてご依頼を頂いた仕事でした．

「和」でもなく「北欧」でもない．moiという店名が示すように，そこは北欧やフィンランドを愛する者が集まる場所であるにもかかわらず，空間は意識的に“北欧風”であることを避けたいとも考えていました．フィンランドで学んだデザインの考え方を，日本人の美意識と結びつけたい．その考えは，私の現在まで変わらないデザインポリシーにもなっています．

わずかに６坪の空間に，最小限の白木のフレームだけが挿入された『フィンランドの茶室空間』．フレームは自由に解体や増築が可能で，移転やテナントの拡幅にも対応可能な作りとなっています．日本でもフィンランドでもない，根なし草のようなそのカフェは，その後2007年に吉祥寺へとその場所を移しました．

(2007 moi+kortti)