木製コースター


ki-to-te 前田充| コースター
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リオタデザイン10周年の記念イベントというものを開催した際,なにか来場者に差し上げる記念品をと考えていた時に出会ったのが,このki-to-teさんの木製コースターだった.コースターというのはありふれているようで意外と奥が深い.普通の木のトレーのようなものだと,グラスが汗をかいた際にグラスごと持ち上がってしまったりする.布のような素材だと染みが付いたりして長持ちしない.

このコースターは表面をなぐり仕上げにしてあって,グラスの底が接する面積を小さくしているのに加えて,丸くあけた孔がちょっとした”空気抜き”も兼ねている.この孔はデザインのアクセントにもなっていて,かつこの孔にフックのようなものを通せば,壁からまとめてぶら下げたりすることもできる.しかも無垢の木でできているので,その風合いはなんとも言えない美しさで,机の上にコースターだけがぽんと置かれていても絵になる.

僕はデザインというものはこうあるべきだと思う.機能的であって主張しすぎない.けれども,そこにはさりげない配慮がなされていて,人はそれを無意識に使い,使いやすいから結果的に長く愛されるものとなる.

イベントではまとめて注文し,裏面に「RIOTADESIGN」の文字を刻印してもらった.焼き印のスタンプではなく,ひとつひとつ丁寧に手彫りしてもらったものだ.そのなんとも言えない味のある字体も大変気に入っている.(写真はナラ製で,記念品とは別に特注製作して頂いたもの.記念品にはチェリー材のものとした)

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